2012年01月08日19時25分掲載  無料記事
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中国

成都の国有企業のストライキ  3000人の警察部隊によって強制的に解散   稲垣 豊

 中国・成都の国有企業のストライキは、3000人の警察部隊によって強制的に解散させられたようです。賃上げは勝ち取ったようですが、今後が気になります。ストライキを「内外の分裂勢力」のせいにしています。労働者のストライキが国際的な連帯を模索することは、昔から当たり前のことなのに。マルクスとエンゲルスも泣いています。以下、多数の画像付きの短い報告を翻訳紹介します。 
 
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◆ 2012年1月6日の状況 
 
三千人の警官隊が催涙弾で制圧 
労働者市民一万人以上が負けずに対峙する 
 
原文(画像多数あり) 
http://www.molihua.org/2012/01/3-30.html 
 
2012年1月6日、攀鋼集団有限公司の傘下の企業「成都バナジウム鋼公司」のストライキは三日目に突入した。労働者はすべてのゲートでピケを張っている。正午、工場の経営陣と労働者代表が交渉をおこなった。300元の賃上げという情報が伝えられたが、労働者たちは500元の賃上げを要求、経営陣はそれを拒否し交渉は決裂した。 
 
午後5時半、三千人の機動隊、特殊警察、武装警察が労働者地区に展開し制圧に乗り出した。教育通りから成都バナジウム鋼公司の工場敷地まで警察とそれを取り巻く民衆で埋め尽くされた。機動隊は催涙弾を発射して民衆を解散させようとしたが、民衆は離散集合を繰り返した。夜になって警察は何度も民衆に解散を迫ったが、そのたびごとに民衆は増え続け、一万人以上の民衆が深夜まで警察と対峙する事態になっている。 
 
 
◆2012/01/08の報道 
 
バナジウム鋼公司が操業再開 
ストライキの影響が各地に広がる 
 
原文(画像多数あり) 
http://www.molihua.org/2012/01/blog-post_626.html 
 
1月6日、当局は三千人の警察部隊で鎮圧を行い、工場内のストライキ労働者はすべて追い出され、警察は夜通し街頭で制圧行動を実施した。 
 
7日、工場ゲートは通常通りに戻り、「絶対多数の職員の根本利益を断固防衛する」という横断幕が掲げられていた。労働者は出勤をはじめ、停止していた高炉も順次再開し始めた。経営側は300元の賃上げを提示したが、労働者側は少なくとも500元の賃上げと年末一時金を要求しており、両者の差は大きい。労働者は業務再開を迫られた形になったが、納得しておらず、8日に再度ストライキを打つという労働者もいた。 
 
6日夜には3発の催涙弾が発射され、警察から暴行を受け逮捕された労働者も出た。鎮圧を開始する際に警察は次のように恫喝した。「このストライキは国内外の分裂勢力が結託した破壊活動であり、国家安全に危害を加えるものである・・・」。当局が合法的な要求を掲げたストライキを「外部勢力との結託」と侮蔑し、催涙弾まで使用したことで、労働者の怒りを買い、それが一万人以上の民衆の徹夜闘争を促した。 
 
成都では連日のストライキやデモで警備体制が不足しており、6日夜に当局は、近隣の金堂,広漢,〓県から部隊を成都バナジウム鋼公司に派遣した。(〓は「卑」に「おおざと」) 
 
蔓延するストライキ 
 
同じ青白江区にある別の国有企業である「成都化繊」では、1月8日にもストライキを構えていたが、バナジウム鋼公司でのストライキに驚いた経営陣が緊急に労働者と協議を行い賃上げに合意した。別な情報では、同区にある台湾資本の「台玻成都玻璃有限公司」の労働者2000人がストライキを構えているという。 
 
インターネット上では、全国各地の国有企業の労働者が川化集団やバナジウム鋼公司のストライキの影響を受け、ストライキを準備しており、(旧暦の)新年までに賃上げを勝ち取ろうとしているという情報が流れている。政府もその事態を注視しており、事態の拡大を阻止するための対策を検討しているという 


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