2012年01月22日14時47分掲載
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核・原子力
【たんぽぽ舎発】東電グラウンド買収費や区の電力購入を審査する区議会選出監査委員が東電の社員
杉並で区議会選出監査委員が東電の現職社員である事が判明しマスコミで大きく報道されたことで、議会が問われているため、速報を書きました。1月20日付け東京新聞は、民主党の安斎明議員が、東京電力の社員を兼務しつつ監査委員を務めていることを取材でつかみ、「こちら特報部」の特集記事で明らかにしました。(反原発自治体議員連盟・杉並区議員 けしば 誠一)
ジャーナリストの三宅さんが東電杉並支社に問い合わせたところ、「お客さま係」に在席していることも判明しました。安斎議員は今年6月の第2回定例会で、議長・副議長などの人事議案と同時に、区長から監査委員として提案され、自民・公明・民主など与党の賛成多数で監査委員に選任されました。
無所属区民派は、高額報酬の議長・副議長・監査委員などの人事が与党会派のたらい回しにされ、行政との馴れ合いの温床になることで反対してきました。
公職選挙法上は、公務員以外は、議員と会社員との兼業は認められており、安斎議員は、取材に「何が問題なのだと」答えています。しかし私たち同僚議員は、安斎議員が元東電社員であると思い、今も現職として給与を得ているとは思いもよりませんででした。そうであれば監査委員を引き受けるなどあってはならないことです。東電グラウンド買収や、区の年間9億円を超す電力使用が、随意契約で東電からのみ購入されている事が、議会で追及され監査でも問われている矢先のことでした。
賛成した会派は、安斎議員が東電社員であることを知っていたとすれば悪質な同罪です。知らずに人事に賛成したのなら、経歴を隠していた当人には監査の辞任を求め、監査委員を改めて選びなおすべきです。
杉並区議会に自浄能力があるか、議会改革が本物かどうか問われています。
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