2012年02月11日22時44分掲載
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人権/反差別/司法
スペイン 〜独裁者を裁いた判事が裁判にかけられる〜
ニューヨークタイムズ2月9日付の社説ではスペインで裁判にかけられている判事のことを論じている。彼の名前はバルタサール・ガルソン(Baltasar Garzon)。
2008年からスペイン市民戦争(1936−39)でフランコ側によって殺された人々の埋葬場所を暴き、すでに亡くなっていたがフランコや旧フランコ側の人々を象徴的な意味を込めて裁きにかけた。ところが、この行為が1977年の政権移行に際して、かつてのスペイン市民戦争時代の犯罪の責任を問わないとする恩赦法に反するとされ、今度はガルソン判事が右派のグループから権力乱用などの罪で訴えられたという。当時殺された共和国側の人々は10万人を超えるとされる。
ニューヨークタイムズはガルソン判事を裁判にかけたスペイン司法当局の行為を強く批判している。それは正義と歴史を侵害することだ、としている。
http://www.nytimes.com/2012/02/10/world/europe/baltasar-garzon-prominent-rights-judge-convicted-in-spain.html?ref=baltasargarzon
http://www.nytimes.com/2012/02/11/opinion/a-chilling-verdict-in-spain.html?ref=baltasargarzon
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