2012年02月18日03時04分掲載
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『死刑を免れた男たち〜無期懲役囚の実態』
桜映画社の原村です。先日、ドキュメンタリー映画「牛山純一」を観に行った折、上映後のトークで出演された秋山さんと知り合い、さっそく番組のお知らせがありました。とても興味深い内容に思え、お知らせ致します。(ディレクター 原村政樹)
TBS「報道の魂」担当プロデューサー・秋山浩之です。 今度の日曜日の深夜、以下のような番組を放送します。「塀の中」にこだわり続けるT BS巡田記者が無期懲役囚の実態を取材しました。ご興味ある方は、ぜひご覧ください 。放送エリアは関東地域のみです。
[今月の番組]
『死刑を免れた男たち〜無期懲役囚の実態』(制作局 TBS)
[番組内容]
現在、日本の刑務所にはおよそ1800人の無期懲役囚が服役している。受刑者の殆どが生命犯、つまり殺人事件を起こした。世間を震撼させた事件の主犯も少なくない。以 前は無期懲役囚でも服役期間が10年を過ぎれば仮釈放の対象かどうか審査され早いケースでは12〜3年で仮釈放になっていた時代もあった。しかし被害者遺族への配慮や犯罪の凶悪化などから厳罰化の流れが強まった。その結果平成16年に刑法が改正され有期刑の最高が20年から30年に引き上げられた。無期懲役囚が有期刑の30年より先に仮釈放される事が困難になっているのだ。
岡山刑務所では660人の受刑者のうち 260人が無期懲役囚だ。この中には90歳の高齢者もいる。単純に計算して仮釈放の対象になるにはあと14年服役しなければならない事になる。104歳だ。塀の中の平均年齢は上昇の一途を辿り“獄死”するケースが増えている。刑務所で“介護”が行われると言う珍現象も起こっているのだ。このような現実を目の当たりにした受刑者達の 間には“生きて社会に戻りたい”との“生”への執着が芽生え暇さえあれば運動し体力をつける受刑者が増えている。また長期刑のために刑務作業で熟練工が続出、陶芸では達人の域に達する者も出てきた。“老老介護”を皮肉り“無期無期介護”だと苦笑する無期懲役囚。極刑を免れた無期懲役囚たちの葛藤を取材した。〈担当ディレクター 巡田忠彦〉
日時:2月19日(日) 25時20分〜25時50分
なお番組ホームページは以下のようになっております。
http://www.tbs.co.jp/houtama/
また過去作品の一部を、オンデマンド放送で視聴可能です。
http://tod.tbs.co.jp/item/2132/
TBS報道局編集部 秋山浩之
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