2012年04月19日17時27分掲載 　無料記事
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反戦・平和

「平和を作り出す宗教者ネット」首相官邸前で100回目の祈念行動

　　イラクへの自衛隊派兵時に危機感を感じて、仏教者やキリスト者などが作った「平和を作り出す宗教者ネット」の毎月の国会前祈念行動が4月17日に100回目を迎え、約50人が首相官邸前で「戦争には大義はありません」と抗議の声をあげた。（加藤〈karibu〉宣子）　
　
　「宗教者ネット」は国会で有事法制が取り上げられた2002年結成され、10年間活動が続けられている。　
　
　官邸前行動の前に行われた集会では、東京のほか、仙台や群馬からの宗教者や市民グループの発言があった。「カンボジアやイラクへの自衛隊の海外派兵時にはあった緊張感が南スーダンへのPKO派兵の今は薄れてきている」、「原発事故が大きく取り上げられる陰で憲法９条改悪の動きが再起動するように動き出している」という報告があった。「こういう行動を続けざるを得ないことは憂うべきことだが、宗教者がいっしょに活動出来ることはすごいことだ」「命（いのち）を守るという共通点で活動している」と話した。　
　
　官邸前では、キリスト教の祈り、仏教の祈りとそれぞれ祈りを捧げたあと、「イラク・アフガニスタンに平和を！」「沖縄に辺野古新基地を押し付けないでください！」「憲法９条を守り、非暴力をつらぬいてください！」とコールした。事務局をつとめる日本山妙法寺の武田隆雄さんは「戦争地域への想像力をいかに祈りにつなげていくかという点が重要。宗教者としていろいろなグループともつながっていきたい」と話した。　


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