2012年04月30日09時26分掲載  無料記事
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沖縄/日米安保

≪twitterから≫無意識の植民地主義 沖縄楽園イメージの陰で起こっていること  太田昌国

『未来』誌5月号・桃原一彦「沖縄からの報告27」。ごく一部で知られているこ と=気仙沼での復興支援活動に従事した米海兵隊第31海兵遠征部隊は、かつてイラクのファルージャで住民虐殺を実行した(ファルージャについては、マハ ジャン『ファルージャ2004年4月』現代企画室、2004) 
 
気仙沼での「感動秘話」を伝える映像から数時間後、アフガニスタン・カンダハル州駐留の米軍が民家に押し入り、住民17人を殺害したニュースが流れる。此処の「トモダチ」が、彼岸で行なう殺戮。この関連をまったく伝えず、日米同盟を称揚するばかりのメディア報道に対する、根本的な問題提起。 
 
桃原氏は、ヤマトから「放射能フリーの楽園=沖縄」へ多くの避難者が来たことに触れる。米軍基地が持つPCB、カドミウム、砒素、六価クロム、鉛、 廃油などの有害物質が沖縄の土地と人びとを蝕んできた。そこへ、放射能に汚染された震災瓦礫を沖縄は受け入れるな、と訴えるヤマトからの避難者。 
 
桃原氏が問題にするのは、二つの問題を完全に切断する政治的な言論状況にこそある。米軍弾薬庫施設内には、放射性物質に敏感に反応する山羊が放し飼いにさ れており、その意味を沖縄人は知っているが、これらの事実と、沖縄の「楽園」イメージが、いかに切断されているか。「無意識の植民地主義」。 


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