2012年05月06日17時12分掲載  無料記事
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アジア

大洪水の後は猛暑と干ばつが到来 異常気象に揺さぶられるタイ 

  首都バンコクをはじめタイの多くの地域が昨年7月から11月にかけて50年来で最悪の大洪水に見舞われ、日系進出企業も大きな被害を受けたことは記憶に新しい。。そのタイに今度は猛暑と干ばつが襲いかかっている。(クアラルンプール=和田等) 
 
 同国気象庁によれば、バンコクでは4月の平均最高気温が40.1度に達し、過去30年来で最高を記録。熱波の襲来にともない全国77県のうち50県で干ばつが発生している。こうした事態を受け、当局は当該地域の住民に熱中症など猛暑がもたらす病気に注意するよう警報を発している。 
 
 猛暑の影響でエアコン機器や遮光スクリーン、その他の冷房用品の売上が伸びている。 
 
 一方、バンコクの都市計画のまずさが猛暑の一因を作り出しているとの批判の声も出ている。電線を設置するために街路樹を切り落としたり、熱気を貯めこむような稚拙な建物の設計、公園の数が少ないことなどによって気温の上昇への対応能力が下がっているというのだ。 
 
 エコノミスト情報部が昨年発表した、アジアの22都市を対象にしたグリーン都市指数によれば、バンコクの1人あたりの緑地面積は3平方メートルで、樹木や公園の人口あたりの数は、ほかのアジアの都市より少ないことが例証のひとつである。 
 
 
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