2012年05月25日11時22分掲載
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核・原子力
【たんぽぽ舎発】.『忍びよる負の遺産』 今年も浜岡原発周辺の遠州灘海岸に 静岡県 蔵下和男
国の特別天然物のアカウミガメの産卵上陸がはじまった。昨年まで死亡漂着、産卵後の奇形(欠損等)で孵化。イルカやクジラの死亡や瀕死の漂着や海鳥の大量死亡漂着等が確認されている。原因は不明。
1994年12月、浜岡原発の1号機で核燃料棒破損(現在は1号機の使用済核燃料貯蔵プールに1体のみ保管)により1900億ベクレル超の放射性物質が環境中に放出されたが周辺住民に連絡がされなかった。新聞社が報じたのは昨年の福島第一原子力発電所の事故後である。なんと事故から17年以上が経過している。
希ガス(クリプトン、キセノン等)の目標放出量は年間、14万Ci=5180兆Bqまでも放出可能なのである。4月2日現在、原子炉と使用済核燃料貯蔵プールに8976体貯蔵している。行き場がない。気管支喘息や肺癌の治療を中心とした呼吸器病学を専門とする医師は浜岡原発周辺について、「なによりこの近郊に肺癌が人口の割合に多い印象に驚いている。分析するほどの数ではないので理由は無論わからないが、喫煙に起因するとばかり、とも言えないだろう。
地域の胸部の2次健診を引き受けるようになると、この数は更に増加すると思われる。」と浜岡町立浜岡総合病院(現在は御前崎市立御前崎総合病院)年報に記されている。
その御前崎総合病院は東日本大震災後、医師の確保に苦労している。応募はゼロ。浜岡原発や津波が影響しているとみられる。御前崎市の人口は3万5000人、病院運営は赤字が続いている。2010年度には4億8800万円を補助金で穴埋めした。4億1800万円は原発の交付金だ。
◇5月26日(土)14時から蔵下さんの講演があります。ぜひお越し下さい
『原発による動植物の異変』、参加費(資料代含む)1000円
主催:反原発自治体議員・市民連盟
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