2012年05月31日23時54分掲載  無料記事
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人権/反差別/司法

「レイプは刑罰の一部ではない」〜刑務所内レイプを減らせるか?米司法当局の新方針〜

  5月30日付のニューヨークタイムズに「刑務所の危険」と題する社説が掲載されていた。テーマはアメリカの刑務所内で常態化しているレイプをいかに減らせるか、ということだ。 
 
  社説によれば米司法当局の最新統計で10%近い元囚人が刑務所でレイプされた経験があることがわかった。(筆者注:米刑務所内で囚人がレイプされる率は一説ではもっと高いとも言われている。) 
 
  社説によれば、刑務所内レイプを減らすために、3年に一度、レイプ予防の取り組みが刑務所の外部の人間によってチェックされたり、レイプの実態調査が刑務所に義務付けられたり、改善されない刑務所は州からの予算を削減されたり・・・といったペナルティやインセンティブが与えられることになる。特に若者が年長者からレイプされるのを防ぐ措置が必要だとも書かれている。 
 
■刑務所内のレイプ 
 
  「アメリカの刑務所でのレイプが深刻な問題になっていることをアリゾナ在住のマクレーン末子氏が寄稿したのは2005年8月である。司法省が出した統計によると、刑務所の受刑者数は約210万人で、そのうち、1年間に刑務所内で行われた性的暴行は8210件に達しているという。その42%は看守からの、37%が入所者による暴行だとされる。しかし、被害者が事実を隠したがる傾向があるため、実際の数字ははるかに大きい可能性があるとマクレーン末子氏は報じている。」 
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