2012年06月01日19時57分掲載
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アジア
ダウェイ深海港の共同開発に意欲 タイ首相、ビルマの政治改革で投資拡大めざす
タイのインラク首相は、隣国ビルマ(ミャンマー)に見え始めた政治改革の兆しに勇気づけられたと語るとともに、域内の指導者たちがビルマの改革にさらなる進展を促すことへの期待を表明した。オーストラリアの公共放送ABCのインタビューに答えた。(クアラルンプール=和田等)
同首相は、タイのビジネスマン約60人を率いてオーストラリアを訪問した。
インラク首相はまた、政治改革によってもたらされる経済的な進歩はビルマにとって貴重な波及効果といえ、タイがビルマに投資することでタイ自体にも利益がおよぶことを期待していると語った。
首相は、とくに重視している対ビルマ投資プロジェクトとして、ダウェイ(ダボイ)深海港の共同開発をあげた。同港の開発によってインドや中東、ヨーロッパ方面への貿易のアクセス(相互接続)が大きく向上するからだ。
インラク首相はまた、タイ企業が製品をダウェイ港を通じて輸出をおこなうことで輸送・保管コストを削減できるという効果が期待できるので、同港はタイの貿易に対しても「東西回廊」経由の貿易を促すことになるとの展望を示した。
こうした効果への期待から5月中旬に開催されたタイの閣議では、同港の開発をさらに支援しダウェイ市に工業団地を開発するため、203件のプロジェクトを実施することを認可した。このなかには、道路の新設やダムの建設が含まれている。
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