2012年06月10日07時53分掲載
無料記事
http://www.nikkanberita.com/print.cgi?id=201206100753130
みる・よむ・きく
ニューヨーカーが激論「オンラインデーティングについて」 恋愛ドラマの流入で自殺が増える村も・・?
雑誌ニューヨーカーのサイトで、インターネットによる男女のマッチングを巡って討論している。いまどき、男女はどこで知り合うのか、論客たちが話し合っている。かつてなら、町のバーで出会ったらしいのだが昨今は事情が変わりつつあるようだ。パネリストは恋愛科学の第一人者で人類学者のヘレン・フィッシャー博士(自らオンラインデーティングサイトにアドバイザーとしてかかわっている)、インターネットデーティングサイト企業のCEO、ユーザーの女性(歴11年)などの顔ぶれ。
フィッシャー氏は「バーに恋愛の相手を探しに行っても一晩50ドルを費やして空振りに終わるのが関の山。みんな忙しくて時間がないのだからオンラインデーティングの方がいい」と言っている。「それに、年をとって30代、40代、50代、60代、70代になったら、もうバーになんか行きたくないでしょ?」
http://www.newyorker.com/online/blogs/newsdesk/2011/08/the-big-story-internet-dating-nick-paumgarten.html
一方、ニューヨークタイムズでは今週、イラクの辺境地域(シリア、トルコとの国境地域)の女性の自殺が報じられていた。記事によれば、その村では長年、親が決めた結婚相手と若い娘は結婚させられてきた。ところが、最近、海外の恋愛ドラマが流入してきて〜特にトルコのTVドラマが〜若い女性の中には親の決めた結婚に失望して自殺する者が増えているというものだった。インターネットで外部世界の恋愛や結婚模様を垣間見ることも増えたという。記事のタイトルは’Where Arranged Marriages Are Customary, Suicides Grow More Common’
http://www.nytimes.com/2012/06/07/world/middleeast/more-suicides-in-iraq-region-where-arranged-marriage-is-common.html?_r=1&ref=iraq
グローバリズムとITが結びつくと、理論的には世界のどこかに理想の相手が存在している可能性がある。いや、理想の相手ばかりでなく、誰でもいいから(?)今すぐ結婚したい男女が世界中で何万人と検索できるようになるだろう。
■「ヘレン・フィッシャー〜恋愛を科学する婚活の女神〜」
http://doraku.asahi.com/hito/runner2/100420.html
■ヘレン・フィッシャー氏のホームページ
http://www.helenfisher.com/
Copyright (C) Berita unless otherwise noted.
日刊ベリタに掲載された記事を転載される場合は、有料・無料を問わず、編集部にご連絡ください。ただし、見出しとリード文につきましてはその限りでありません。
印刷媒体向けの記事配信も行っておりますので、記事を利用したい場合は事務局までご連絡下さい。