2012年06月16日00時56分掲載
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アフリカ
【西サハラ最新情報】オスプレー墜落事故でばれた米軍の策略 平田伊都子
2012年4月11日午後4時(現地)カプ.ドラー沖で米海兵隊MV22オスプレー垂直離着陸輸送ヘリコプターが海中に墜落しました。米海兵隊強襲揚陸艦イオージマから飛び立った直後の事故でした。4人の搭乗員は応急処置の後、ドイツの病院に空輸されましたが、2人は死亡しました。「アフリカライオン12作戦」と仇名されるアメリカ軍とモロッコ王国空軍による合同演習は、モロッコの要請で10日間にわたり繰り広げられていました。
事故を知った時、モロッコは米軍を巻き込んで西サハラを軍事占領しようと企んでいるのではないかと、心配しました。そしてもっと危惧したのは、
(1)事故機は沖縄に配備される予定の「未亡人製造機」MV22オスプレーであること、
(2)やっぱり、アメリカはモロッコにアフリコムAFRICOM(USアフリカ軍)の司令部を作ろうとしていること、などです。
「未亡人製造機」と異名を取るオスプレーは、この機に搭乗する夫たちを殺してきた欠 陥機だ。これまで試験飛行の段階で4回、販売してから3回の大事故を起こしている。
1991年6月11日、試作5号機が墜落、2名負傷。
1992年7月、試作4号機が着陸直前にエンジン出火、ポトマック川に突っ込み7名全員死亡
2000年4月8日、試作10号機が作戦テスト中に墜落。19名全員死亡。
2000年12月11日、試作18号機夜間飛行訓練中に墜落。4名全員死亡。
4回の試験飛行大事故を受けて、全機が飛行禁止処分になる。が、懲りないアメリカ軍用機製造業者たちはアメリカ政府を抱き込み2002年5月に禁止を撤回させ、量産を開始する。
2010年4月8日、アフガニスタン戦場で着陸に失敗。4名死亡、16名負傷。
2012年4月11日、モロッコと西サハラ境界海域で墜落、2名死亡、2名負傷。
2012年6月12日、フロリダで訓練中に墜落、5名負傷
「アフリコムAFRICOM司令部をモロッコに設置するつもりだとの情報を、メデイアは流したが、真っ赤な嘘だ。アフリコムAFRICOM司令部をドイツから移すつもりはない」と、2008年10月8日にアフリコムAFRICOM報道官ビンス.クローリーは真っ赤な嘘をついた。4月11日のオスプレー墜落で嘘がばれた。
アフリコムAFRICOMはモロッコの首都ラバトにある大使館を拠点にして、モロッコ南部へ展開している。今回のモロッコ.アメリカ大合同演習には1000人の海兵隊と、兵士や水兵やパイロットを合わせ200名が参加した。
アメリカは、パコムPACOM(US太平洋軍)セントコムCENTCOM(US中央軍)エウコムEUCOM(US欧州軍)ノースコムNORTHCOM(US北方軍)、サウスコムSOUTHCOM(US南方軍)そしてアフリコムAFRICOMと、世界中にアメリカ軍をまき散らしている。
さて、日本はパコムPACOMの傘下にあります。傘下にあるからといって、欠陥機オスプレーを一機6227万$(約50億円)で24機も押し売りされるなんて、、しかもアメリカは購入期限が遅れると金利がどうたらで、ドンドン値上げしてくるのです。そのえげつないこと、まったく「友達」がいがありません。もし沖縄の人口密集地帯に墜落したら誰が責任を取ってくれるのですか?あのヘリの騒音は誰が消してくれるのですか?ヤンバルクイナの言い分も聞いてやってください。
WSJPO西サハラ政府代表事務所
所長:川名敏之 2012.06.15
SJJA(サハラ.ジャパン.ジャーナリスト.アソソシエーション)代表:平田伊都子
添付の写真は訓練中のMV22オスプレーです。
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