2012年07月20日20時57分掲載
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コラム
すごい興奮する原稿 「カルト3兄弟」 鬼塚忠
来たぁ。すごい興奮する原稿。「カルト3兄弟」
私のところには、一般人から書籍検討用の原稿や企画書が日々送られてくる。それを社員が読み、面白いものは私に回ってくる。それが日課なのだ。この過程から、「哄う合戦屋」(シリーズ40万部)、「死ぬときに後悔すること25」(シリーズ50万部)などのベストセラーが生まれた。
私にとっていい日というのは、いい原稿と出会った日に他ならない。昨日はこの数カ月で素晴らしく興奮するいい原稿に出会った。
「カルト3兄弟」(ノンフィクション)
... 舞台は関東近県某市。母子家庭の3兄弟。著者はその2男14歳。母親は仕事の失敗で精神に不安をきたし、カルトに走る。そしてすべてを捨てて子供を連れて集団生活に入る。そこには様様な規則がある。面白いものには、少年3人は徹底的に禁欲を強制される。自慰行為は絶対的悪なのだ。それを破る著者。反省した著者はリーダーに告白する。全体集会の日、皆の前で自慰行為を告白させられる。想っている女性もそれを聞いている。自殺を考える著者。しかし自慰行為はやめられない。
兄弟3人で逃げ出すことを決意。想う女性に告白する。「一緒に逃げよう。そして皆で一緒に暮らそう」と。想う人は拒否。母に言おうとするが出来ない。さらには長男も拒否。
そして二男、三男は抜け出すのだった。
それに追手が来る。
「つかまったらリンチを受けて、殺される」
山の中を駆ける著者と弟。
いやぁ。面白かった。
手のひらから汗が出た。
村上春樹著「1Q84」でまたカルトへ世の興味が向いている。
それもあり、これは世に出すしかない。
世に問うのだ!
面白い原稿と巡り合いたいと思う日々なのである。書籍が10万部ほど売れれば著者には1千万円ほどの印税も入る。
俺も面白い原稿があるという方は、是非応募ください。http://www.appleseed.co.jp/debut/
ちょっとお金はかかりますが、念入りに精査し、講評も書くので、仕方ありません。ではベストセラーになる原稿お待ちしています。
鬼塚忠 (作家・出版エージェント)
「アップルシード・エージェンシー」代表
http://www.appleseed.co.jp/
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