2012年08月11日11時25分掲載  無料記事
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核・原子力

【たんぽぽ舎発】野田総理の広島発言は「原発継続宣言」(たんぽぽ舎会員 天辰哲也)

 2012年8月6日(月)、広島市中区の平和記念公園で午前8時から開された67回目の平和祈念式典のあいさつで野田首相は「・・・脱原発依存の基本方針の下、中長期的に国民が安心できるエネルギーの構成の確立を目指します・・・」と述べた。 
 
 「安心できるエネルギーの構成」とは、「停電や節電をしなくても安定的に電気委が供給できる組み合わせ」の意味にとれ、その前振りの「脱原発依存の下」という制限句は、「国民の声明(いのち)と健康に不安をいだかせない、つまり、放射能を出す原発は含まないで」の意味にもとれる。 
 
 しかし、問題はその後に「中長期的に」という、時間条件句を挿入したことによって、「即時ないしは短期的には、原発エネルギーを含む」こととなる。「中長期的」は、この場合は、30年から50年と解されるので、30年から50年は「原発を稼働させる」意味となる。 
 
 さらに「基本方針」なので、基本からはなれる変化も応用もあることになり、基本は原則と同義であるので、例外もあって、50年を超えても原発エネルギーの存続もありえるとの意味となる。 
 
 したがって野田総理は広島で、「脱」原発ではなく、原発「継続」を宣言したと私には思えます。 
 
 皆様! いかが思われますか? 
 野田総理の原発継続宣言の下、安心して生活できますか??? 


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