2012年08月23日00時32分掲載
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沖縄/日米安保
≪twitterから≫普天間基地へのオスプレイ配備、再び2004年8月13日の墜落事故を起こしてはならない 伊波 洋一
アメリカは普天間基地へのオスプレイ配備を止めろ。再び2004年8月13日の墜落事故を起こしてはならない。人身被害がなかったのは奇跡的で最後の警告だ。同様な墜落事故が起これば何十名もの犠牲者が出る可能性が大きい。オスプレイ配備を止めるため9月9日の大会に10万人以上参加しよう。
オスプレイは追い風で危険。沖縄では夏は南風、冬は北風が毎日吹く。夏に南から北へ、冬に北から南にどのように飛ぶのか。滑走路のないヘリパットではど する。さらに台風、今も2個接近中。強風・突風も日常的。これまでもヘリは台風で危険な強風訓練をしていた。これからはさらに危険になる。
米軍調査報告書が追い風の飛行に制限。特にモード転換中の追い風がモロッコでの墜落の原因。http://bit.ly/P4fiMT 離陸時や回転翼の転換時での追い風状態における飛行制限に関する操縦マニュアルを明確化し、分かりやすい説明に改善するというが、危険なオスブレイに変わりない。
オスプレイの危険性が報道される中でケネス・グラック在沖海兵隊司令官がオスプレイを「最も安全な航空機」として県民大会後の配備を明言した。県民をバカにした発言だ。「人口密集地上空をヘリモードでは飛ばない。保証する」と言うが、だから安全とは言えないし、米軍が守る保証などない。
今年1月に下地幹郎議員がミラマー基地でオスプレイに試乗し安全を強調した時の海兵隊の説明ではオスプレイが一気に上昇して施設外に出るときには高い高度で水平飛行に入るから騒音は少なくなるだった。http://bit.ly/QpLadD 普天間飛行場の20倍の広さのミラマーでのことだ。
20分の1の普天間基地では飛び始める前から騒音は聞こえる。さらにグラック中将の言う固定翼機モードでは低空飛行でクリアゾーンなど密集住宅地上空を離陸することになる。極めて危険だ。グラック中将の苦し紛れ説明はモード転換時の危険性が明確になったからだ。さらに重大な危険がある。
グラック中将は、離陸の際は基地外に出る前にプロペラを前方に向けた固定翼機の状態にするというが、普天間は滑走路端のすぐ先が基地外だ。クリアゾーンには住宅地と商業地が含まれるとオスプレイの「環境レビュー」にも記述。
かつて海兵隊ハワイ司令部に飛行の安全性を確認したとき法律や運用手続きを厳格に遵守すると回答したジョン・グッドマン中将は、普天間飛行場のクリアゾー ンが明らかになって以降、私のハワイ司令部要請で中にも入れず要請文書の受け取りすら拒否した。都合が悪いと沖縄県民を無視するのが米軍だ。
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