2012年08月23日12時08分掲載
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市民活動
9月22日 ピョンヤンで、見た!考えた!対話した! 〜日朝友好京都ネット訪朝団 学術報告会〜
2009年3月に結成された「文化・学術・市民交流を促進する日朝友好京都ネット」(略称:日朝友好京都ネット、水谷幸正会長)は、これまで計3回の代表訪朝団を主催・実施するのみならず、会員の方々による訪朝団が組織されるよう促進するなど、日本と朝鮮民主主義人民共和国(以下、朝鮮)との様々な市民交流による友好親善が進展するようにしてきた。この度の訪朝団(4月27日~5月5日)には総勢58名が参加し、友好親善を基礎に、人文科学・社会科学の諸分野において朝鮮側の研究者・専門家(研究機関含む)らとの文化・学術交流を果たした。この訪朝で得られたものを市民に還元し、日朝友好についてともに考える場を持つため、学術報告会を開く。
ピョンヤンで、見た!考えた!対話した! 〜日朝友好京都ネット訪朝団 学術報告会〜
◆日時 2012年9月22日(土)13:00開場、13:30開会~
※懇親会17:30
◆場所 同志社大学今出川校地新町キャンパス尋真館21教室
◆内容
開会アナウンス
開会の挨拶
▲グループごとの訪朝報告
▲質疑応答
休憩
▲グループごとの訪朝報告
▲日朝間の渡航をめぐる問題
▲質疑応答(20分)
◆総合講演「平壌宣言から10年 学術訪朝団の意義と課題」
講演者:水野直樹(京都大学)
閉会の挨拶
◆参加費(資料代)
一般:1000円
大学生以下の学生:500円
【開催趣旨】
2009年3月に結成された「文化・学術・市民交流を促進する日朝友好京都ネット」(略称:日朝友好京都ネット、水谷幸正会長)は、これまで計3回の代表訪朝団を主催・実施するのみならず、会員の方々による訪朝団が組織されるよう促進するなど、日本と朝鮮民主主義人民共和国(以下、朝鮮)との様々な市民交流による友好親善が進展するようにしてきた。この度の訪朝団(4月27日~5月5日)には総勢58名が参加し、友好親善を基礎に、人文科学・社会科学の諸分野において朝鮮側の研究者・専門家(研究機関含む)らとの文化・学術交流を果たした。この訪朝で得られたものを市民に還元し、日朝友好についてともに考える場を持つため、学術報告会を開く。
日朝の国交正常化実現をめざして2002年に締結された平壌宣言から、今年で10年目となる。平壌宣言の履行は未だに誠実になされていないばかりか、日本による対朝鮮経済制裁も延長され、日朝の国家レベルでは対話が基本的にストップしたままの状態である。ただ、最近は、朝鮮領内で亡くなった日本人の遺骨の返還問題について、日本のメディアが取材のため平壌入りしたり、日朝赤十字会談の実施が決まるなど、日朝間のコミュニケーションが再開されようとしている。このような変化は、今次の訪朝団のように民間交流が絶え間なく続けられてきた流れの中に位置づけられよう。今回の学術会議が、訪朝で得られた成果や課題を日本の国内世論レベルで共有し、非正常な関係を転換していくひとつのきっかけになることを望む。
近年、東アジアの国際情勢は刻々と変わりつつある。朝鮮半島を見ると、朝鮮では金正恩国防委員会第一委員長を中心とする“新体制”が発足し、韓国では4月にセヌリ党の圧勝で総選挙が終わり、12月の大統領選挙に耳目が集まっている。東アジアにおいて重要なプレゼンスを持つロシアでは政権交代が行われ、これから起こる米国・中国での政権交代に世界が注目している。ヨーロッパではフランスでも新政権が誕生した。2012年は国際政治の地殻変動が起こる “スーパーイヤー(super year)”である。
このような中で、日朝の国家間の関係が“停滞”状況に陥っていることは由々しき事態であり、東アジアの平和体制構築のためにも早急に打開しなければならない案件となっている。そのためには、まず両国が継続した対話を行わなければならない。コミュニケーションの積み重ねなくして信頼醸成・友好関係は生まれない。
本報告会では、今次の訪朝団に参加した研究者・市民による成果を共有し、大きな変化を遂げている朝鮮の現状を報告することで、日朝間に横たわる様々な課題を解きほぐすためための視点を提供し、日朝国交正常化推進の転機を探ることを目指す。
◆主催 文化・学術・市民交流を促進する日朝友好京都ネット(略称:日朝友好京都ネット)
電話・ファックス 075−752−1055
info@niccho-kyoto.net
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