2012年08月27日09時44分掲載
無料記事
http://www.nikkanberita.com/print.cgi?id=201208270944261
福島から
福島のサイレントスプリング
フランスのルモンドに福島の蝶に奇形が一定以上生じているというレポートが写真入りで掲載されている。アンテナが折れ曲がっていたり、羽が余分についていたり、羽の模様が変わっていたり、目に異変が生じていたりといったケースがあるという。
http://www.lemonde.fr/planete/article/2012/08/15/des-papillons-mutants-autour-de-fukushima_1746252_3244.html
記事によると、研究者は琉球大学のJoji Otaki氏だという。福島第一原発事故が発生した去年5月に放射能汚染の中心域だけでなく、200km地点までの蝶を採取して調べた結果である。採取した最初の144匹は12%に奇形が生じていた。その成虫の卵を孵化させた第二世代になると18%に奇形が、さらに第三世代になると33.5%に奇形が生じていたとされる。子、孫になるにつれ奇形の割合が上昇していた。
さらに同年9月に採取した238匹については28%の奇形が見られ、その次世代は52%に急増していた。
ただし、原発事故との関連性を直接立証するものではないが、研究者はこのようなケースは過去に体験したことがないと語っている。
■中日新聞
http://iryou.chunichi.co.jp/article/detail/20120813121017826
■英ネイチャーの関連サイエンティックレポート
’The biological impacts of the Fukushima nuclear accident on the pale grass blue butterfly’
http://www.nature.com/srep/2012/120809/srep00570/full/srep00570.html
Copyright (C) Berita unless otherwise noted.
日刊ベリタに掲載された記事を転載される場合は、有料・無料を問わず、編集部にご連絡ください。ただし、見出しとリード文につきましてはその限りでありません。
印刷媒体向けの記事配信も行っておりますので、記事を利用したい場合は事務局までご連絡下さい。