2012年08月29日11時11分掲載  無料記事
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アフリカ

【西サハラ最新情報】モロッコ占領地西サハラの西サハラ人鉱山労働者  平田伊都子

2012年8月16日、南アフリカの マリカナ・プラチナ鉱山 でストライキ中の労働者に向けて警官隊が一斉掃射しました。34人の労働者が虐殺され78人が重傷を負わされたのです。その光景は植民地軍が奴隷を射撃するのと同じで、見ていられない胸糞の悪いものでした。これに似たような時代錯誤で非人道的なことがモロッコ占領地・西サハラでも、起こっているのです。遠く離れた日本人には植民地支配下にある西サハラ人の屈辱的な生活はとても想像できません。 モロッコ占領地・西サハラのブクラ鉱山労働者が、RFK(ロバート・ケネディ)センター調査団に過酷な状況を訴えました。 
 
(1)2012年8月24日夜、RFK(ロバート・ケネディ)センター調査団がモロッコ占領地・西サハラの首都ラユーンに着陸。 飛行場からモロッコ私服刑事と秘密警察に囲まれたまま宿舎に無事?到着。RFK調査団を歓迎する西サハラ住民のデモはモロッコ占領警察に力ずくで排除され、静かに?RFK 調査団を迎えたモロッコ占領地の夜が更けていった。 
 
(2)2012年8月25日、国連事務総長は「事務総長特使のクリストファー・ロスを更迭しろ」と強要するモロッコ王に、電話ではっきり断った。「国連は、西サハラ地域紛争を平和的に解決しようと多大な努力を続けているロス特使を解任したりしない。ウルフギャングMINURSO(国連西サハラ住民投票監視団)代表ともども任期を全うしてもらうつもりだ」と、マーテイン国連事務総長スポークスマ 
ンは、ロス国連事務総長特使とウルフギャング代表への支持を再表明した。 
 
(3)2012年8月26日、RFK(ロバート・ケネディ)センター調査団はMINURSOのモロッコ占領地・西サハラ駐在員や多数の西サハラ住民人権団体に会った。さらに、ブクラ・リン鉱石鉱山労働者たちの訪問を受けた。ブクラ・リン鉱石鉱山は首都ラユーンから約120km南南東の砂漠にある。スペイン植民地時代からリン鉱石が採掘されていて、現在は植民地支配するモロッコが採掘生産し外貨 
を稼いでいる。西サハラを非自治地域と指定している国際司法裁判所と国連決議と国連憲章に基づけば、モロッコの生産活動は明らかに違法な盗掘である。 
 
 西サハラ人のブクラ・リン鉱石鉱山労働者たちは、その大部分が失業中か停職中です。残っている西サハラ人労働者は、賃金や労働内容や保安などでモロッコ入植者の労働者と大差をつけられています。いつ首にされるかわからないという不安定な中で、労働組合を作ったのですが、組合長は即、首になりました。 
 
 10月21日〜23日までアルジェリアにある西サハラ難民キャンプで第7回西サハラ組合連合国際大会が開かれます。モロッコ占領地・西サハラからリン鉱石組合もモロッコ占領当局の妨害をかわしながら大会に来ます。よかったら参加してみてください。 
 
写真:2012年8月26日、モロッコ占領地西サハラの鉱山労働者がRFKセンター調査団に訴えた 
 
WSJPO 西サハラ政府・日本代表事務所 
 所長:川名敏之  2012・08.28 
SJJA(サハラ・ジャパン・ジャーナリスト・アソシエーション) 
 代表:平田伊都子 


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