2012年09月11日12時03分掲載  無料記事
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アフリカ

【西サハラ最新情報】西サハラのパスポートが出来た! 平田伊都子

 2012年9月8日、アルジェリアにある西サハラ難民亡命政府が西サハラ・パスポートを作りました。 西サハラの正式国名は<サハラ・アラブ民主共和国>短くしてRASDと呼んでいます。 9月18日から世界は国連の季節に入ります。 パレスチナは今年も<パレスチナ>を正式な加盟国と認めるようにと国連に再挑戦するそうです。 <継続は力>になって欲しいですね、、 
 
(1)2012年9月6日、国連西サハラ住民投票監視団・MINURSOの国連事務総長特使ウォルフギャング・ウェイスブレド・ウェベルが西サハラ難民キャンプを訪問した。 ロバート・ケネデイー・RFKセンターの人権侵害調査に呼応して、モロッコ占領地・西サハラの人権問題も調査する予定になっている。 
 
(2)2012年9月7日、ホワン・メンデス国連拷問特別調査官がモロッコ占領地・西サハラと南モロッコでの西サハラ住民に対する人権侵害を調査するため、2012年9月14日から21日まで現地入りすることを発表した。 <暗黒監獄>も含め占領地のラユーンの監獄では、劣悪な獄中待遇改善と非占領を求めて西サハラ政治囚人たちがハンガーストライキ中だ。 モロッコ占領当局は国連調査団が来る前にハンストを止めようと、囚人たちに圧力をかけている。 
 
(3)西サハラのパスポートが出来た。 新しいパスポートは表紙にサハラ・アラブ・民主共和国のマークが飾られ、国際民間航空機関ICAOの基準にのっとったICパスポートだ。 そのうえ、指紋という生体認証のための情報も盛り込んだ。 日本のパスポートの先をいくバイオメトリック・パスポートである。 
 
  パスポートは外交官、学生、病人など、緊急に渡航が必要な西サハラ人に優先して発給される。 パスポートは西サハラを承認している国で有効である。 
 
  パスポート番号(1)はRASD大統領だ。 1976年のRASD建国時にもパスポートが作られたが、当時の番号(1)のRASD建国の父エル・ワリは同年に戦死し、解放戦争に突入したためパスポート製造も立ち消えた。 
 
 西サハラ・パスポートの使用が可能なのは、現在西サハラRASDを承認している国のみで、アルジェリアや南アフリカなど多くのアフリカ諸国とメキシコ、キューバ、ベネズエラなどの中南米諸国、北朝鮮、イラン、ベトナムなどのアジア諸国など約80か国です。 このパスポートで日本に入れるのかな? 今はだめ! 西サハラの人々が自分たちのパスポートで日本に来れる日が早く来ますように、、 
 
WSJPO 西サハラ政府・日本代表事務所 
 所長:川名敏之 
SJJA(サハラ・ジャパン・ジャーナリスト・アソシエーション) 
 代表:平田伊都子 


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