2012年10月08日14時13分掲載
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欧州
巨匠ダリとCM
シュールレアリスムの巨匠ダリ(Salvador Dali, 1904-1989)には様々な逸話がある。頭の上にフランスパンを載せるといった奇行は日常茶飯事だったようだ。ダリはCMでもダリにしかできない味を出している。それはダリでしか作れないCMなのだ。
ベートーヴェンの第九の音楽がバンバーンと景気よく鳴り響いた後、ダリがチョコレートを一口齧る。すると、ダリのトレードマークになっているカイゼル髭がピンと立ってくるのだ。そしてダリは言う。
「私はランバンのチョコにぞっこんです」
ユーチューブで初めてこのCMを見た時、世界的巨匠がそこまでやるか・・・と思ってしまった。http://www.youtube.com/watch?v=bFkQyiUL6ag&feature=related
このCMはかなり有名なものらしく、フランス語のウィキペディアでも記載がある。
’En 1968, Lanvin tourne une publicite mettant en scene Salvador Dali, dont les moustaches sont exploitees pour introduire un effet comique. Celui-ci s'exclame : Je suis fou... du chocolat Lanvin ! ;’
「1968年、ランバンはサルバドール・ダリを使ったCMを打った。ダリの髭が滑稽な形でチョコの効用を示すように使われている。ダリは<私はランバンのチョコに目がないんです>と叫ぶ」
ランバン(Lanvin)は1921年創業のショコラ(チョコレート)メーカーで、現在、ネスレ傘下になっているそうである。
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