2012年10月11日06時49分掲載
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核・原子力
原子力規制委員会会議に公安警察 傍聴者やメディアを監視 OurPlanetTVが報道
原子力規制委員会の会議に私服の公安警察が立ち会い、一般傍聴者やメディアを監視しいていたことが判明、問題化している。市民メディアOurPlanetTVによると、委員会の傍聴者やメディアを監視していたのは、麻布警察所の公安警察で、原子力委員会が開催される13階会議室の一番後ろの出口付近に待機し、取材に来ているメディアや傍聴者を確認しては逐一メモをし、時折、廊下に出て無線で内容を報告していた。(大野和興)
この問題を報じたOurPlanetTVの映像は、会議後の記者会見を含め以下でみることができる。
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原子力規制委員会〜公安警察に委員会監視を要請
http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1453
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OurPlanetTVによると、委員会の監視に警察を要請していたことに関して、原子力規制委員会の田中俊一委員長は会見で、「委員会で声を聞くまでは、全然知りませんでした」と回答。原子力規制庁の森本英香次長は「庁舎内の秩序維持という観点から、警察署に対して警備を依頼しているのは事実」とし、制服を着用しない公安警察である理由については、「制服で入っていただくことが、むしろ威圧を与えるようなことを、僕の直感的にはそう思いますので、そういうことがないように、最低限の警備という形で取り組んでいくのがいい」と説明した。
またこれまでの事例について、同TVは次のように報じている。
「傍聴者の監視問題では今年7月、当時の原子力・安全保安院が、関西電力大飯原発(福井県)の断層調査をめぐる専門家会議の傍聴希望者の情報を警察に提供した可能性が指摘され、その後、保安院の森山善範原子力災害対策監が記者会見で、警察から詳細な説明を差し控えるよう要請を受けたことを明らかにした経緯がある。しかし、会議室内部に警察が入り、市民を監視した例はなかった。」
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