2012年12月08日23時20分掲載
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核・原子力
【たんぽぽ舎発】維新の原発公約・フェードアウトのいんちき 柳田 真
維新(石原、橋下)の原発公約のインチキが明らかになった。あわせてこのことを知りながら、わざと間違って報道している朝日新聞のインチキも。(維新の原発公約が脱原発に戻ったかのような印象を読者に与える報道記事を流していた。真実に反する。)
維新の橋下氏は、原発のフェードアウト(だんだん消えていく)を発表した。が、よく読んでみると、これは「既設の原発」のみで「新設の原発」には触れていない。既設原発は40年寿命としても、既に何年も運転している原発が多いから、30年後にはみんな終了だから、フェードアウトは当然の話。問題は原発新設だ。
これを除外しているということは、原発新設を認める=原発推進そのものだ。
日本未来の党(嘉田由紀子代表)が、原発反対を中心に誕生し、その嘉田氏(滋賀県知事)から、橋下氏は「原発反対の友人を失った」と批判され、維新の看板に大きな傷を負った。このことに焦った橋下氏が原発推進の石原代表と取引し、フェードアウトとなったようだが、そのゴマカシが明らかになった。
橋下大阪市長の原発の裏切りは2度目だ。一回目は大飯原発の再稼働に猛反対しながら「夏の期間、認めた」。でもその後も原発ナシで電気は大丈夫だったと結果が出ている。大飯を秋には止める、と言っていた橋下氏はその約束を実行してほしい。自分の足元で約束・公約が実行できなくて、国家レベルで約束を実行しますといっても誰も信用しない。
総選挙後は、原発推進の自公・維新の連立政権の誕生が脱原発にとって一番悪い結果になる。原発再稼働の嵐がやってくる。(経産省テントひろばへの新たな攻撃も心配される)。これを避けるため総選挙では、本物の脱原発・即時全原発停止(現在でも全50基
中、2基が動いているのみ。実質ゼロだ)の政党と人々を応援したい。
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