2013年01月14日11時32分掲載
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アジア
世界のベタ記事から 君が代で「日本を取り戻す」
8日付インターナショナルヘラルドトリビューンのベタ記事に<政権党が「日本を取り戻す」ためのステップとして国歌を歌う、(Leader's party sings anthem as step to 'take back Japan')>という見出しの記事が出た。今年年初、安倍首相らが仕事始めに「君が代」を歌ったことに関する記事である。これについて、「過去の帝国主義と軍国主義の復活と批判する人もいる」と説明が加えられている。また、「君が代」が戦前戦中の事実上の国歌であり、安倍内閣の発足で日本の政治が右傾化したと海外でとらえられていることも書き加えている。
’The return of Mr.Abe,58, to the premiership after a landslide win by his conservative Liberal Democratic Party in election last month has raised concerns at home and abroad about a shift to the right in Japanese politics.'
これはニューヨークタイムズ(インターナショナルヘラルドトリビューンはその国際版)だけでなく、英国のエコノミスト誌などでも同じである。記事のトーンはロシアやハンガリーといった国に対する警戒感と同質のものである。
安倍首相はその公式ウェブサイトで、日米安保が外交の基軸であるとしている。
「日本外交の基軸は日米関係であり、「世界とアジアのための日米同盟」が外交の要であることは言うまでもありません。安倍内閣は「価値観外交」と「主張する外交」を掲げ、この基本路線で外交政策を実践しました。「価値観外交」は自由、民主主義、基本的人権、法の支配という普遍的な価値観を共有する国の輪を世界、アジアに拡大して行くことを目指す外交戦略です。」
しかし、親米政権であることと民主主義政権であることはたとえば中東や中南米の歴史を振りかえると必ずしも一致しない。米国の主要メディアに、すでに戦前の日本に回帰するのではないかという警戒感がただよい始めている。
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