2013年03月05日23時13分掲載  無料記事
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みる・よむ・きく

「恋文讃歌」  鬼塚忠

老人ホームに暮らす96歳になる私の祖母を、私が数十時間インタビューし、それを元に小説化し、ようやく今年三月に出版させていただくことになりました。タイトルは「恋文讃歌」。出版社は河出書房新社。 
http://www.amazon.co.jp/dp/4309021719/ 
  以下は小説の梗概です。 
 
<『Little DJ』『カルテット!』など、ベストセラー小説と映画化が話題となった鬼塚忠の最新作は、鹿児島・北朝鮮・シベリアを舞台にした壮大な純愛物語。ひとつの戦争に翻弄された夫婦愛と、祖父・祖母から母、母から僕へとつながる家族の愛が綴られます。 
 
東京に住む書店員の僕は、祖父の危篤に駆けつけた故郷・鹿児島の病院で、祖母から初めて壮大な夫婦の愛の物語を聞かされることになった。 
 
太平洋戦争直前、祖母・テルは、初恋の相手であった達夫と結婚し、小学校教師として北朝鮮へ赴任する夫とともに海を渡る。慣れない外地暮らしの中で、ふたりはつかの間の幸せな時を過ごす。やがて夫は出征。身ごもったテルは一人で子どもを出産。 
そして終戦。達夫はシベリア抑留され、テルは幼い娘を連れ38度線を歩いて越え、命からがら鹿児島へ帰ってくる。 
小学校教員になったテルは、達夫が戻ってくることを信じて待ち続けたが、ようやく戻ってきた達夫は、自白剤を打たれ廃人同然だった……。 
 
祖父の最期の時に僕は、テルに残され解読できなかった暗号で書かれた祖父からの手紙を読み解こうと試みるが――。> 
 
鬼塚忠 (作家・出版エージェント) 
「アップルシード・エージェンシー」代表 
http://www.appleseed.co.jp/ 


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