2013年04月24日09時04分掲載  無料記事
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【人びとのタイ】(22)もうひとつの泰緬鉄道  岡本和之

 河岸段丘上に位置するラノーンの市街地はタイで珍しい坂のある街。客家系華僑の住民が多く、古い家並みにはのんびりとした空気が流れている。 
 
 ラノーンはかつて日本軍の重要拠点で、タイ湾側のチュムポーンからクラ川にそってラウン郡(ラノーン県庁所在地郡の東北に接する郡)まで鉄道が敷設され、そこから船に物資が積み替えられアンダマン海に至っていた。敷設工事では主としてマレーシアから連れてこられた労働者が劣悪な環境の中で多数死傷し、もうひとつの泰緬鉄道と呼ばれることがある。 


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