2013年04月29日14時39分掲載  無料記事
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アフリカ

【西サハラ最新情報】ムロウド西サハラ・アジア担当大臣の訪日  平田伊都子

 2013年4月22日から27日まで、ムロウド西サハラ・アジア担当大臣が滞在しました。来日目的は6月1日から3日まで横浜で行われるTICAD(第5回アフリカ開発国際会議)への参加を直訴するためです。逢沢一郎議員、生方幸夫議員、笠井亮議員、柿澤未途議員、福島瑞穂議員、鳩山由紀夫元首相などの政治家に会いました。明治学院大学では約200名の学生を前に、早稲田大学院では約50名の大学院生と教授を前に、京都西サハラ問題を考える集会では活動家や有識者を前に、「西サハラをTICADに招待して欲しい」と訴えました。伊藤誠TICAD特命全権大使への表敬訪問を正式文書でお願いしましたが、「日本は西サハラを国家承認していないから面会ならず」と電話で断られました。そこで下記の要望書を伊藤誠特命全権大使に提出しました。 
 
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伊藤誠 TICAD第5回アフリカ開発会議特命全権大使殿 
 
「サハラ・アラブ民主共和国をTICAD-5へ招待」要望書 
 
2013年4月28日 
 
 TICADに向けて、西サハラ政府・アジア担当大臣の来日(4月22日〜27日)に際し、伊籐誠TICAD特命全権大使に表敬訪問をお願いしましたが、お電話でのお断りがありました。表敬訪問が叶いました時に持参しようと用意していたこれまでの書類一式を郵送します。 
 
 モロッコ占領地・西サハラには、石油・天然ガス・希少金属などの鉱物資源と漁業資源が眠っています。西サハラは、国連が非自治地域と定め、その領土権と資源権は、民族自決権に基づき、西サハラ住民の手に委ねられています。 
 
 現在、サハラ・アラブ・民主共和国を74か国が承認し、1984年以降AUアフリカ連合には正式メンバー国として参加しています。WFTU世界労働組合連盟の正式メンバーです。さらにアンデス共同体や赤十字赤新月国際連盟などのオブザーバーですし、NAASP新アジア・アフリカ戦略協同やイブロ・アメリカ・サミットやCOPPPAL ラテンアメリカ政党定例大会などの常連でもあります。 
 
 日本が国家承認していないという理由で、アフリカの開発と銘打った会議に、AU の正式加盟国である西サハラRASD一国だけを仲間外れにするというのは、おかしいと思います。しかも今年はAUが4共催団体の一つになっています。正式参加が無理ならオブザーバー的参加という形などもあると思います。 
 
 ムロウド大臣は、鳩山由紀夫元首相、生方幸夫WSJPA(西サハラ問題を考える議員連盟)会長、逢沢一郎議員、笠井亮議員、柿沢未途議員、福島瑞穂議員、連合に会っていただきご支援を賜りました。さらに明治学院大学、早稲田大学大学院、京都西サハラ問題を考える会で講演し、多くの人から賛同を得ました。 
 
 2013年6月1日から3日まで開催のTICAD-5・第5回アフリカ開発会議に、サハラ・アラブ民主共和国を招待してくださることを切に要望いたします。 
 
SJJA代表:平田伊都子 
WSJPO西サハラ政府日本代表事務所 所長:川名敏之TEL:042784−3925.FAX:042784-2974  M:itsuko_hirata@hotmail.com 
 
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写真:上からムロウド大臣と、鳩山由紀夫元首相、生方幸夫民主党西サハラ議員連盟会長、柿澤未途議員、福島瑞穂社民党党首、京都西サハラ問題を考える会 


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