2013年05月28日22時25分掲載
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核・原子力
ニジェールのウラン鉱山が襲われるのを警戒していたフランス
先週木曜、イスラム原理主義勢力によって襲われたアレバ社のウラン鉱山だが、フランスの週刊誌やニューヨークタイムズなどの報道によれば、最近、フランスは警戒を強め、警備体制を強化していたと伝えられている。
http://www.nytimes.com/2013/01/25/world/europe/france-is-increasing-security-at-uranium-sites-in-niger.html?_r=0
今年1月24日付のニューヨークタイムズによると(その情報源はフランスの週刊誌ル・ポワンだ)フランスは特殊部隊と防衛機材を運びこんで警戒を増強していた最中だったようだ。このアレバ社の鉱山では2010年に7人のアレバ社員や建設会社Vinciの社員らがマグレブ地方のアルカイダ系組織によって誘拐されている。このうち3人は2011年に解放されたが、未だ4人が誘拐されたままだ。
フランスは電力の75%を原子力に依存しており、その原料となるウランの多くがニジェールのArlitやImourarenで採掘されている。ニューヨークタイムズによると、アレバ社の全ウラン採掘量の30〜35%がニジェール国内で採掘されている。
アレバ社は40年間、ニジェールでウラン採掘を行ってきた。ニジェールの従業員は現地採用を含め、2500人に上る。2008年にも4人のフランス人が誘拐されており警備を強化していた。http://www.nytimes.com/2010/09/17/world/africa/17niger.html
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