2013年06月14日01時45分掲載
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米国
PRISMで「自分が監視されていたかどうか確認する権利がある」
オバマ政権の下、インターネット上の個人情報が極秘に米当局によって収集されていたことが内部告発で発覚した件で、欧州連合のビビアン・レディング氏(欧州連合の司法担当行政官)が米国のエリック・ホルダーJr.司法長官に手紙を送った。ニューヨークタイムズの報道によれば中でもインパクトのあるのが以下のくだりだ。
「個人情報を収集された人が多数に上っているとされる以上、欧州連合の人々は自分の個人情報が取集されていたのかどうか確認させてもらう権利がある」
欧州人にとってこの事態はデジャビュ(既視感)を伴う。特にドイツである。メルケル独首相もかつて属した東ドイツでは東西統一後、旧東独政府から自分の個人情報が密告や監視によって収集されていたのかどうか確かめることができるようになった。2006年に作られた映画『善き人のためのソナタ』(独題: Das Leben der Anderen)はそれを映画のモチーフにしており、主人公は自分が監視されていたことを公開された資料でつきとめる。
■「善き人のためのソナタ」
http://www.allmovie.com/movie/v350173
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