2013年06月23日19時23分掲載  無料記事
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長谷川まり子著「ゴビンダの「補償金と生活」」(新潮45)

  ノンフィクション作家の長谷川まり子氏が今月発売の「新潮45」に「ゴビンダの「補償金と生活」」というレポートを書いている。ゴビンダ氏と言えば東電OL殺人事件で冤罪で投獄されていたゴビンダ・プラサド・マイナリ氏。ネパール人である。昨年暮れ無罪が確定し、獄中生活に対する補償額およそ6800万円が支払われることになったとされる。そんなゴビンダ氏の帰国後の日々を追っている。 
 
  長谷川氏はネパールの少女たちが甘言に騙されてインドの売春宿に売り飛ばされている実情と、保護された彼女たちのその後を長年にわたってレポートしてきた。今回のゴビンダ氏の後日談はその延長線上にあると思われる。平均月収が5000円ほどのネパールで6800万円を受け取ることなったゴビンダ氏とその家族はどうなるのか?その現実はとても興味深い。まさに現地取材しなければわからないノンフィクションの面白さを感じた。 
http://www.shinchosha.co.jp/shincho45/ 
 
■【テレビ制作者シリーズ】(6)  共に生きて共に撮る、長谷川まり子さん 
http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=200910101133426 
  「今年3月15日に放送された「内偵員〜インド・人身売買との闘い〜」(NHK・BS世界のドキュメンタリー)は衝撃的な話でした。ネパールの農村から少女が「カトマンズの工場で仕事がある」など言葉巧み騙され、インドの売春宿に売りとばされているのです。その数、年間推定7000人。幼いほど人気があり、なんと5歳の少女まで売られていました。売春宿では窓のない一畳ほどの狭い空間に閉じ込められ、外出も禁じられています。1日50〜60人から多ければ百人もの客を取らされ、収益も少女には還元されません。HIV感染も蔓延していました。番組はこうしたネパールの少女救出に命を賭ける人々の物語です。」 
 
■対談「ひとり女子旅のススメ」 〜原点は旅にあり〜 
http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=201201121821554 
■長谷川まり子著 「がん患者のセックス」(光文社) 
http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=201101051741363 


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