2013年07月04日07時58分掲載
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http://www.nikkanberita.com/print.cgi?id=201307040758554
人権/反差別/司法
モスクワ空港の亡命申請者 水面下の闘い
モスクワのシェレメチボ空港の乗継ターミナルに籠って亡命先を探しているエドワード・スノーデン氏(元NSA職員)はプーチン大統領の亡命受け入れ条件(これ以上、秘密を暴露しないこと)を拒んだため、現在も亡命先を探しているところと見られている。
スノーデン氏を支援しているのがウィキリークスだが、ウィキリークスのホームページによると、スノーデン氏が亡命申請した国は次の通り。
’The requests were made to a number of countries including the Republic of Austria, the Plurinational State of Bolivia, the Federative Republic of Brazil, the People’s Republic of China, the Republic of Cuba, the Republic of Finland, the French Republic, the Federal Republic of Germany, the Republic of India, the Italian Republic, the Republic of Ireland, the Kingdom of the Netherlands, the Republic of Nicaragua, the Kingdom of Norway, the Republic of Poland, the Russian Federation, the Kingdom of Spain, the Swiss Confederation and the Bolivarian Republic of Venezuela.
The requests join or update others previously made including to the Republic of Ecuador and the Republic of Iceland.’
オーストリア、ボリビア、ブラジル、中国、キューバ、フィンランド、フランス、ドイツ、インド、イタリア、アイルランド、オランダ、ニカラグア、ノルウェイ、ポーランド、ロシア、スペイン、スイス、ベネズエラ、エクアドル、アイスランドの11か国。
http://wikileaks.org/Edward-Snowden-submits-asylum.html
ウィキリークスの法律顧問、サラ・ハリソン氏がモスクワでスノーデン氏の代理としてロシア政府に申請を手渡し、ロシアを通してモスクワに大使館を置く関係諸国に亡命が打診された模様だ。
米国は対象国に強い圧力をかけてスノーデン氏を亡命させないようにしている。
http://www.nytimes.com/2013/07/03/world/europe/snowden.html?_r=0
ニューヨークタイムズによると、亡命受け入れの意志をモスクワで示したとされるボリビアのモラレス大統領専用機がモスクワからボリビアに帰還するおり、フランスとポルトガルの領空を飛ぶことができなかった。スノーデン氏が機内にいるという説があったからだと推測される。その結果、経路を変更してウィーンで給油しなくてはならなかった。記事によればフランスとポルトガルは「技術上の問題だった」とボリビア政府に説明したという。ボリビア政府は両国および背後に存在すると見られる米政府に抗議を表明した。
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