2013年08月01日13時35分掲載
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核・原子力
【たんぽぽ舎発】.「人はなぜ御用学者になるのか」―地震と原発―島村英紀著 柳田真
とても刺激的、かつ時勢に合った魅力的な題名の本が出た。しかも著者は地震、津波などについて、日頃から深い学識で影響を与えている島村英紀さんである。
本書は序章から6章までの7つの章から構成されている250頁の本だ。
○ 圧巻は序章である。人はなぜ御用学者になるのかの章である。5つの実例が書かれている。水俣病隠し、自動車公害隠し、核兵器作り、地震学会の抱き込み、東大など原子力学科作りの内幕。最後に科学者の孤独とお金攻勢プラス地位(ポスト)攻勢、最後は定年後の職の保証と政府勲章。かくして御用学者が育ち、広がり、支配層の「作戦」は思い通りの成功を収めてきたのであった。
○ 序章:人はなぜ御用学者になるのか
1章:地震と科学者
2章:地震と原発
3章:科学と政治の舞台裏
4章:巨大科学と社会の危うい関係
5章:科学者の孤独
6章:警告はなぜ生かされなかったのか
○この本はたんぽぽ舎でも扱っています。1冊の送料は160円です。
定価:1575円(税込み) 発行:花伝社
○8月5日(月)島村英紀さんの学習会が開かれます。参加歓迎
「地震・津波講座その1 地震の最新情報で鋭く突く 日本は地震活動期に入ったか」。会場:「スペースたんぽぽ」 午後6時半開場です。
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