2013年08月23日12時59分掲載
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死刑囚の絵画展―囚われているのは彼らだけではない―
アムネスティ日本は、9月28日と29日の二日間、東京渋谷の「ギャラリー大和田」にて、『死刑囚の絵画展』を開催します。現在、日本には130人を超える死刑確定者がいます。死刑が確定すると、彼らの交通権(面会や文通等の権利)は極端に制限されます。
獄中で彼らがどのような思いで生き、そして処刑されるのか、その
実像は社会から隠されています。その一方で、「死刑囚は処刑され
るべき、自分たちとは異質で凶悪なモンスター」というステレオタ
イプなイメージが、報道などで繰り返されています。
今回の「死刑囚の絵画展」は、現実に拘置所にとらわれている死刑囚たちの描いた絵画を約100点展示します。その中には、すでに処刑された死刑囚の絵画も混じっています。死刑囚自身が処刑までの日々の中で刻み付けた表現を、このようなかたちで発信することを通じて、日本社会の現状に一石を投じたいと願い、開催されるこの絵画展。ぜひ、足をお運びください。
▽『死刑囚の絵画展―囚われているのは彼らだけではない―』
https://www.amnesty.or.jp/get-involved/event/2013/0928_4120.html?mm=1
またこの絵画展に先立ち、9月21日(土)、坂上香さん講演会『月と刑場:死刑制度を持つ社会に生きるということ』を開催。
罪と罰、そして更生の問題について長年取材をしてきた坂上さんのお話を通じ、「死刑囚の表現から見えてくるものは何か」、「死刑制度とは私たちの社会にどのような影響を与えているのか」、といった問題を丹念に検討する場、また、死刑囚の絵画を見る上での羅針盤のような機会になるのではないでしょうか。
▽坂上香さん講演会『月と刑場:死刑制度を持つ社会に生きるということ』
https://www.amnesty.or.jp/get-involved/event/2013/0921_4119.html?mm=1
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