2013年08月30日22時24分掲載
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反戦・平和
ロンドンでもシリア戦争への反戦デモ
昨日、ロンドンでもシリア戦争の開戦に反対する人々がデモを行った。「シリアから手を引け」「戦争はカットせよ。福祉はカットするな」などのプラカードを持って数百人が参加したという。
http://www.popularresistance.org/london-hundreds-protest-possible-attack-on-syria/
2011年に結成されたアメリカの新興ニュースサイト「ポピュラーレジスタンス」はロンドンでも起きている反対の声を紹介している。
「私たちは学校も家も満足に維持できない。教師も看護師も不足している。それなのに、爆弾だけはどうしていくらでも買うの?これ以上戦争なんてやってられないわよ」
■昨年6月の本紙記事から
「就任1か月 フランス大統領への懸念」
http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=201206120907152
・・・パリ在住のジャーナリスト、パスカル・バレジカ氏によると、それでもオランド氏には不安を感じているようだ。大統領選挙で一票を投じたのは他の候補よりもマシだったからに過ぎないという。
「私見だが、大統領は早くも間違いを犯した。シリアに対してフランスが軍事介入する可能性を示唆してしまったんだ。しかし、独裁者が倒れた後は必ず事情は悪化している。リビアしかり、エジプトしかり、そしてチュニジアしかり。」
もし、フランスが抱えている経済危機などの諸問題をオランド氏が解決できなかったら・・・それが不安だとバレジカ氏は言う。今回の大統領選で中道右派のサルコジ大統領が破れたが、票を増やしたのは左派の社会党と極右のフロント・ナショナルだった。もしフランスがこの5年間でチェンジすることができなかったら・・・そんな懸念を早くもフランス人は感じているのかもしれない。だが、それでもまだ任期は始まったばかりである。
■ドイツのシュピーゲル誌(昨年5月30日)より’Hollande's Syria Comments Irritate Berlin ’(フランス新大統領のシリア介入発言がベルリンをいらだたせる)http://www.spiegel.de/international/world/french-president-leaves-open-possibility-of-military-intervention-in-syria-a-835906.html
「記事によればフランス軍のシリア介入には国連決議が前提になるとオランド氏は語っている。一方、ドイツのギド・ベスターベレ外相(Guido Westerwelle )はドイツは武力介入を検討していないとしている。もし、軍事介入を行うとすると、現在アサド政権に働きかけているロシアと中国の努力を中断させることになるからだ。昨年、サルコジ大統領の時にフランス軍はリビア侵攻を行ったが、国連でリビアに対する「飛行禁止区域の創出」に対する評決を行った時、ドイツは棄権している。これはドイツがロシアや中国と同じ側に立ったからだ。」
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