2013年09月05日12時48分掲載  無料記事
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【人びとのタイ】大洪水の爪あと  岡本和之

 2011年11月、バンコク周辺の県には大洪水の痕跡がまだ残っていた。政治経済の中枢である首都のど真ん中を救うため水門を操作し、郊外に水を逃したからだ。ノンタブリー県バンブアトーンで見かけたこのライダー氏は、道路の冠水している部分を走る前に靴を脱いでいるところだった。 
 
 いたるところに悪臭を放つがれきの山が残り、そこでスカベンジャーをやっていたのはビルマから来た家族たち。商店も郊外レストランもまだほとんどが開店休業、ほくほくしていたのは箒などの掃除用具を売って歩く人たちだけだった。現在、タイ国会では政府の洪水復興対策費の使途に汚職があったのではないかと野党が政府を追及している 


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