2013年09月26日19時55分掲載  無料記事
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人権/反差別/司法

10/8 これが“新時代”の取調べの可視化? 〜ガラパゴス化する日本の刑事司法〜

 人権団体アムネスティは10月8日、「これが"新時代"の取調べの可視化? 〜ガラパゴス化する日本の刑事司法〜」と題し、院内集会を行います。ジャーナリストの青木理さんをはじめ、えん罪事件に取り組んできた弁護士、国際人権法の専門家などを迎え、日本政府の内向きすぎる姿勢と本来あるべき刑事司法改革を提起します。 
 
 日本の刑事司法は正に「ガラパゴス化」していると言わざるを得ないひどい状況です。2011年に江田五月法務大臣(当時)の諮問によって設置された「新時代の刑事司法制度特別部会」。これはそもそも、密室で無理やり自白をとろうとする取調べが、深刻なえん罪を生んでいると認識されたことがきっかけでした。 
 
 ところが、現在検討が進められている制度案では、録音・録画の範囲を取調官の裁量に委ねたり、録音・録画しない例外を多々設けたりする案が出されています。これでは、不適切な取調べを防止することはできません。 
 
 他にもえん罪を生み出す原因と言われている問題は多くあります。例えば、最大23日間拘禁できる代用監獄(※)は、世界でも例がありません。また、弁護士は、取調べ中に立ち会うことが一切できません。これらの問題は繰り返し人権条約機関から改善を求められていますが、日本政府は耳を傾けようとせず、「特別部会」の課題から置き去りにされています。 
 
 「特別部会」の議論はこの秋から冬に大詰めを迎えます。現状を踏まえると、少なくとも取調べの全過程の録音・録画を、早々に実現させたいところです。 
 
 
■これが“新時代”の取調べの可視化? 
 〜ガラパゴス化する日本の刑事司法〜 
 
日時:10月8日(火)12:00〜13:45 事前申込要 
会場:衆議院第二議員会館 多目的会議室 
 
▽詳細・お申し込みはこちら 
https://www.amnesty.or.jp/get-involved/event/2013/1008_4174.html?mm=1 
 
※代用監獄って何? 
http://www.amnesty.or.jp/human-rights/topic/visualization/flow_of_taiho.html?mm=1 


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