2013年09月30日12時44分掲載
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アフリカ
【西サハラ最新情報】 国連総会で西サハラ支援演説 平田伊都子
第68回国連総会の晴れ舞台で、9月24日から各国首脳の演説が始まりました。 9月24日10時10分(現地時間)、オバマ・アメリカ大統領が前座を務め、10月1日にはイスラエル首相ネタニヤフがとりをとります。 9月27日、アフリカ諸国の大統領たちが西サハラ支援演説を行いました。 以下に概要を紹介します。
10月半ばには、国連事務総長西サハラ個人特使のクリストファー・ロス(元米外交官)が、アルジェリアにある西サハラ難民キャンプを訪問し同キャンプにある西サハラ難民政府に会う予定です。
(1)「国連は今こそ西サハラの人々に、彼らの運命を彼ら自身の手で決めるチャンスを与えるべきだ。何故、世界の安全保障を仕切れるという国連安保理が、その力で40年になる紛争に速やかな決着をつけないのか?、我々には理解できない」(タンザニア大統領ジャカヤ・キクウェテ)
(2)「我々レソト王国は、かくも長期にわたる植民地政策という足かせをはめられたまま苦難の生活を強いられている、そしてその逆境の中で信念を貫いている西サハラの人々に、変わらない連帯の思いを捧げる」(レソト王国首相モツォアハエ・ト−マス・タバネ)
(3)「自由を目指す我が国南アフリカの闘いは、西サハラの人々による民族自決権の行使が実現しない限り、終結しない。国連は早急に率先して、西サハラの人々が民族自決権を行使できるよう努力しなくてはならない。かって我々、南アフリカの解放をやったように、パレスチナと西アフリカの解放のため、もっと強力に働きかけるべきだ」(南アフリカ大統領ジェイコブ・ズマ)
(4)「モザンビークは、西サハラの人々の民族自決権を支持し続ける。その実現のための運動を支援する」(モザンビーク大統領アルマンド・ゲブ−ザ)
西サハラの人々はモロッコの地雷原に分断されて、モロッコ占領地西サハラと西サハラ難民キャンプに住んでいます。 アルジェリアにある西サハラ難民キャンプには西サハラの人々を代表するRASD(西サハラ・アラブ・民主共和国)があります。 この難民政府が、国連が約束した平和解決策である<国連西サハラ住民投票>の早期実現を目指して外交闘争を展開してきました。 ニューヨークでは西サハラ国連担当代表アハマド・ブハリが、ワシントンでは西サハラ・アメリカ担当代表モハマド・ベイサットが、外交最前線で必死の努力を続けています。
WSJPO 西サハラ政府・日本代表事務所 所長:川名敏之
SJJA(サハラ・ジャパン・ジャーナリスト・アソシエーション)
代表:平田伊都子 2013年9月30日
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