2013年10月24日20時47分掲載
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核・原子力
【たんぽぽ舎発】伊方原発ここが危ない(1)事故のとき、避難できない佐田岬の集落 小倉 正
四国電力・伊方原発3号機が規制委の適合審査で再稼働の一番手といわれています。伊方原発再稼働、どこが問題か、9つの問題点を連載します。
「下を見たら、くらくらするような、手すりもない急な石段を登りつめた所や狭い背戸にくっつくように家が建ち、よその庭を通ってしか行けない家々に住む人々がいます。事故が起きた時、細長い半島、伊方や佐田岬半島から脱出するのに弱い岩盤のいくつものトンネルがあります。海がしけたら船は出せない。津波が来たら船も岸壁に着けない。ここに住むおばあちゃんは「私らはよう逃げん、どないして逃げるの。あきらめとらい」と言います。」
・100ヶ所の急傾斜地、193ヶ所の土砂災害指定区域など、各戸単位で孤立するおそれがあるが、避難計画は町の計画待ち。
・全面緊急事態時には半島西側住民は原発の傍を通れなくなるが、未だに大分県との避難支援に関する協定も結ばれていない。
・自衛隊等が全力を尽くすことになっていても、地震・津波の広域化などの状況に左右される。
フクシマの例:5km圏内の大熊町双葉病院からの患者避難には5陣にわたり延べ5日間掛かりました。全員避難の難しさを物語る例です。
注:10月19日の茨城新聞に伊方原発ルポ=「避難住民孤立のおそれ」という記事が載っている。『地元で反原発を訴えてきた元記者、近藤誠さん(66)は「事故があったとき住民はどこに逃げればいいのか。まさか、原発内を通るわけにもいかない。昨年の防災訓練では、天候が悪くて船やヘリも近づけなかった」と懸念を口にした。』
(原発さよなら四国ネット)
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