2013年11月10日23時29分掲載
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欧州
11月11日は第一次世界大戦の終戦記念日
11月11日は第一次世界大戦が終結した日で、欧州では休日になっている。1918年11月11日、休戦条約が結ばれたのだ。在仏日本大使館も休日である。近くの書店でも「1914−1918」と書かれた当時の白黒写真集が平積みで売られていた。戦場だけでなく、兵士の食糧となる皮を剥いだ無数の家畜の肉なども写されているし、林で薪を集める女性の姿なども写されている。
欧州にとって、第一次大戦は最初の悲惨な世界大戦であり、近代兵器や毒ガスによる酷い殺戮が行われた。また生き残った兵士の中にも、悲惨な傷跡を持つ人々が多数存在した。当時は整形手術もまだ発達していなかったために、初めてその姿をまざまざと目にした人々に大きな衝撃を与えた。こうした傷ついた人々の写真を集めた反戦キャンペーンも行われた。
また、第一次大戦後にロストジェネレーションと言われる世代も生まれた。ヘミングウェイも、赤十字のドライバーとして、戦場を駆け回り、その悲惨を目にした。彼は第一次大戦後、小説「武器よさらば」を書き上げた。
■BBC 第一次大戦負傷兵たちの顔の写真集
http://news.bbc.co.uk/2/shared/spl/hi/picture_gallery/07/magazine_faces_of_battle/html/1.stm
戦慄の写真群である。展示した人は公衆がこれを知ることが大切だと考えたという。自分の子供や家族がこうした姿になるのが戦争である。
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