2013年11月23日01時48分掲載
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コラム
作品が映画化される5つのコツ 鬼塚 忠
まだちょっと言えない話だけど、弊社でプロデュースした書籍が、日本のテレビ放送局にてドラマ化されそうだ。すでに複数回の打ち合わせが行われた。著者も喜びを隠していない。そればかりか、著者はプロデューサーに直接、役者などの希望を伝えていた。
数年前に世に出した作品。出版した当時も映画化、またはドラマ化されるだろうと踏んで、私は多くのプロデューサーや監督に送ったのだけれど、実ることはなかった。
あれだけ売り込んだにもかかわらず実らなかったコンテンツが、向こうから、「読んで感動しました。ぜひ映像化をさせてください」と申し出があったのだ。嬉しいとともに驚く。
しかし喜んでばかりはいられない。というのも、映像化の話は少なくない。ここから、会社内で会議を通したり、役者のスケジュール調整をし、反対者の説得をしたりと、とにかくハードルが多く、高い。
プロデューサーが、関係者に納得いくように話を丸くおさめようとすると、原作の魅力が失われたり、つまらないものになったりしがちだ。それらの問題をうまく解決してほしい。
経験上、ここまできても、話はまだ3割くらいしか進んでいないと思っている。ぜひとも結実してほしい。
ちなみに、私の思う、映像化されやすい作品を書くためのとっておきのコツを教えよう。
1) 少し社会的な題材を入れること。
2) つかみをしっかりすること。
3) 中だるみさせないこと。
4) クライマックスは大団円。
5) 分かりやすいキャラをつくるために、登場人物のひとりは関西弁の人を入れること。
私は、映像化したいという著者に対して、最低限この中のふたつの要素を入れるように提言している。
いかがでしょうか?
鬼塚忠 (作家・出版エージェント)
「アップルシード・エージェンシー」代表
http://www.appleseed.co.jp/
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