2013年12月06日18時05分掲載
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欧州
買春の処罰化に向うフランス 下院で可決
フランスの国会で議論の的になっているのが買春の処罰化だ。ついに国会の下院で多数決を行い、賛成268−反対138で買春の処罰化が決まった。残るはセナ(上院)の可決を待つのみである。罰金は1500ユーロ、常習者の場合は3750ユーロとなる。ニューヨークタイムズによる。
買春の処罰化をめぐり、この秋、セックスワーカーによる抗議デモもパリで行われた。客の処罰化によって、ますます売春婦・売春夫が闇で仕事をせざるを得なくなり、感染症などのリスクも高まるからだという。ある売春婦によると、摘発されないために自宅のアパートで孤独に商売をせざるを得なくなり、危険も増えるからだという。
ニューヨークタイムズによればフランスには売春婦・売春夫がおよそ2万人存在し、その85%は女性だとされる。一方、ドイツやオランダでは売春を合法化することで管理を強化する方針である。
一方、CNNではルモンドの女性編集長が買春処罰化に反対していることを伝えている。今春ルモンドで初めて女性編集長になったNatalie Nougayrede氏は女性の人身売買を取り締まることは大切だが、自らの意志で売春を選択した人々を一層危険においやることになるから反対だと語っている。
http://amanpour.blogs.cnn.com/2013/12/04/le-monde-editor-explains-opposition-to-proposed-french-prostitution-law/
■パリでセックスワーカーがデモ行進 「セックスワークも労働だ!」〜客の処罰化に抗議〜
http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=201310270050500
■ルモンド紙が「ビッグブラザー」に宣戦布告
http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=201310220117292
・・・そのルモンド紙が最近、面白い。その理由かどうかは定かではないが、最近編集長が女性に変わったということが1つある。ルモンド史上初めての女性編集長である。・・・
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