2013年12月21日14時45分掲載  無料記事
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生活

アマゾンの新兵器 30分で宅配できる無人ヘリ構想

   パキスタン生まれの著名な風刺漫画家Chapatteが今日掲載した1コマ漫画はクリスマスの贈り物にまつわるもの。空を舞うサンタクロースがニコニコしている。下には家があり、子供がサンタを見上げている。荷物を落っことしたサンタが乗っているのはトナカイのそりではなく、インターネット通販のアマゾンが開発中の宅配用無人ヘリ「オクトコプター」だ。ヘリの前にはアマゾンのトレードマークである、スマイルが描かれている。 
 
  これは今、アマゾンがだいたい5年後をめどに完成させようとしている新兵器である。商品小包が注文から30分でデリバリーされる構想だという。もし、米連邦航空局(FAA)が飛行許可を出せば物流は大きく変わる可能性がある。 
 
  本が注文から30分で届く。こうなると、最早最寄りの書店に行くのと大差がなくなるか、場合によっては早くなるだろう。今、日本でも欧州でも、小さな書店は淘汰され、街から書店が消えつつある。欧州でも同じ事態が進んでおり、この無人ヘリが実用化されると、賃貸料を払って店を構えているリアルな書店にとっては一層大きな脅威になるだろう。 
 
  しかし、リアルな書店がなくなると、本の流通・小売が世界的な大企業の寡占状態になる可能性がある。そうなった時に、ユーザーはそれらの企業が何を商品にして、何を商品にしないかということに関して、影響を受けやすくなる。大企業にとって不都合な本が次第に流通に乗らなくなってしまうこともあるかもしれない。企業がそうしなくとも、政府の干渉を受けやすくなるだろう。小さな書店がたくさんあれば、そのリアルな本の状態はアナーキーな状態であって、一元管理されにくい。むしろ、その方が自由を保つ余地があるのではなかろうか。 
 
 
■CBS60ミニッツ’Amazon unveils futuristic plan: Delivery by drone’ 
http://www.cbsnews.com/news/amazon-unveils-futuristic-plan-delivery-by-drone/ 


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