2013年12月27日20時33分掲載
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沖縄/日米安保
≪twitterから≫政府筋書き通りの展開 知事は「感謝」を連発した 伊波洋一
沖縄タイムスが首相・知事会談を「県民ははしご外された」と批判。仲井真知事はまるで別人のように菅官房長官が作ったシナリオの上で踊らされているパペット(操り人形)のように見えた。社説の書き出しだ。全てが沖縄県民の思いから離れた発言だった。
県要望への政府回答は基地問題に関する限りゼロ回答に近い。お金のために辺野古移設を認めたと言われても仕方ない回答だ。基地問題は何も解決していないのに、それを喜々として喜ぶ知事を沖縄県民なら誰も見たくないだろう
仲井真知事と安倍首相の会談は、完全に政府筋書き通りの展開となった。首相は手厚さを演出し知事は「感謝」を連発。東京はそれで満足だろうが、沖縄では大きな反発を招いた。知事の県内での立場は県庁内外で危うくなるだろう
仲井真知事は首相会談で「ありがたい」「うれしい」など感謝の言葉を15回も繰り返した。オスプレイ飛行の住民被害など基地問題はまったく念頭にないようだ。「県外移設」公約で県知事として沖縄県民の付託を受けた立場を全く忘れてしまっている。
仲井真知事は記者団の質問に「有史以来ない予算。いい正月になる」ととんでもない答え。普天間の5年以内の運用停止が回答に示されていないとの質問にも「そうですか。ちゃんと示されましたよ」と要請4項目の前進を強調。訳のわからんやり取りに終始
首相と仲井真知事の会談要旨。安倍首相の日本政府の対応の伝達は、普天間基地の5年以内運用停止やオスプレイ半数の本土移転、キャンプ・キンザーの7年以内返還を約束していない。なぞっただけだ。しかし、知事は満足したと回答。今は応援団、とまで。
25日仲井真知事は安倍首相との会談で政府の対応を「驚くべき立派な内容を提示され140万県民代表して心から感謝しお礼を申し上げる。さすが安倍首相、菅官房長官」と国・県関係者も驚く対応。すべては会談シナリオの読み上げで、バカバカしい発言。
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