2014年01月16日07時17分掲載
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コラム
正月2日、母校の同窓会があった 鬼塚忠
正月2日、母校の同窓会があった。
気がついてみると、高校を卒業してから30年も経っていた。
この同窓会は10年ごとに行われる。今となってはFBで繋がっているが、基本的には高校時代の仲間とはほとんど会うことはなく意見を交換することもない。だから、ほとんどの同窓生たちとは10年ぶりに会話をする。
人は10年たつと変わる。
もちろん外見は変わる。男はおっさんに、女はおばちゃんになる。薬師丸ひろ子のような女性が知らぬ間に泉ピン子のようになる。男ももやしのようだった男が樽のような体型になっていたりする。
しかし、ここで言いたいのは外見の変化ではなく、考え方の変化についてである。
卒業10年後
有名企業に就職した人がなんとなく成功者のイメージがあった。
20年後
会社でどれだけの役職につき、部下が何人いて、年収が高いというようなことが成功者のイメージがあった。
そして今回30年後
子どもが難関校に通っていることが、自慢のネタだった。
今回、当時の先生方もお招きしていたのだが、この話をすると、一人の先生が今後はこうなると教えてくれた。
40年後(58歳)
老後、どうやって生きていこうか、趣味を持っている人が幸せなんだそうだ。
50年後(68歳)
健康であり、生きていることだけで幸せなんだそうだ。
結局、幸せの基準は歳を追うごとに大きく変わっていくのだ。
今、悩んでいる問題は、10年後には大したことではなくなる。
そして結局は、健康で長生きできれば幸せなのだ。
その先生はもう70を超えている
「笑えば幸福が寄ってくる。それが幸せのコツだよ」とおっしゃった。きっと、それが一番真実に近いのだと思った。
鬼塚忠 (作家・出版エージェント)
「アップルシード・エージェンシー」代表
http://www.appleseed.co.jp/
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