2014年02月05日02時06分掲載
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中東
サウジアラビアのテロ対策法 〜政治の改革派を弾圧する法案との批判も〜
サウジアラビアで新たにテロ対策法が制定されたが、APなどの報道によると政府に改革を要求したり、汚職を追求しようとしたりするなどの活動をした者を逮捕することができるようになる。国や社会を揺さぶる言動はすべて取締りの対象となるようだ。アラブの春で見られたような改革運動はもちろん取締りの対象となる。
ヒューマンライツウォッチも新法への批判記事を昨年暮れの12月に出している。'Terrorism law targets peaceful speech '(テロ対策法は平和的な発言を狙う)と題したものだ。
http://www.hrw.org/news/2013/12/30/saudi-arabia-terrorism-law-targets-peaceful-speech
ヒューマンライツウォッチは昨年11月25日には日本の特定秘密保護法についても批判記事を掲載している。テロ取り締まりにかこつけて、政治反対派の封じ込めにも使い得る可能性をはらんでおり、また報道の自由を損なうものである。
http://www.hrw.org/news/2013/11/25/japan-amend-special-secrets-bill-protect-public-interest
世界中で「テロとの戦い」という言葉が乱発され、市民の自由と人権の抑圧が進んでいる。その意味において新法を見る限り、日本とサウジアラビアは同根に見える。
■サウジアラビア
外務省によると人口は約2920万人だが、うち外国人が936万人で、つまり約3分の1は外国籍の人間のようだ。政体は「君主制」である。アブドッラー・ビン・アブドルアジーズ・アール・サウード氏が君主である。議会はあるが立法権がなく、つまりは王による独裁国家である。
アラブの春で政体が変わった国と生きのびた国とある。その違いはなんだろうか。
■バーレーンの選挙
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