2014年02月16日20時15分掲載
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欧州
スイスの国民投票で移民制限強化政策が採択される 〜右派政党の提案をスイス国民が支持〜
欧州は不況のまっただ中にある。そんな中、経済問題や社会問題の原因が外国人労働者にあるとして、移民の制限を強化する動きが起きており、スイスでも右派政党・民衆党の提案が国民投票で9日採択された。以下はワシントンポスト紙の見出し=’Swiss voters back limit on immigration’(スイス国民は移民制限を支持)。
http://www.washingtonpost.com/world/europe/swiss-divided-in-referendum-on-immigration/2014/02/09/eb598286-918b-11e3-97d3-f7da321f6f33_story.html
記事によればスイスは欧州連合加盟国ではないが、加盟国における人の移動の自由を認めるシェンゲン協定に加盟しており、欧州加盟国域内の外国人の移動はフリーパスだったが、そこに今回新たにスイスで制限を加えることになる。
記事によればイスラム教徒の流入などが警戒されているようだ。とはいえ、投票結果は僅差で約50.3%が移民制限に賛成、49.7%が移民制限に反対で、差は3万票未満の僅差だった模様。投票前の予想では反対票が勝つのではないかと予測されていたが、右派のキャンペーンが効果を見せたようである。一般に都市部より地方で移民制限に賛成する声が強かった。
ニューヨークタイムズは社説で誤った古き良き時代の模索であると厳しく批判し、そもそも欧州連合が成立した理由は外国人排斥を行い第二次大戦を引き起こした誤った古き良き時代と決別するためだったと書いている。欧州各国の右派政党はスイスの投票結果を喜んでいる模様だ。
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