2014年03月20日12時28分掲載
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アフリカ
拉致被害者家族会が訴えた
2014年3月半ば、拉致被害者家族会の飯塚繁雄代表などが、初めて国連人権理事会に出席するため、ジュネーブを訪れました。 国連調査委員会は、北朝鮮の人権侵害を非難した報告書を3月17日に人権理事会へ提出したそうです。 「報告書には多くの人命がかかっている。最後の望みの綱だ」と、北朝鮮収容所を脱出した政治囚も訴えました。 国連人権理事会って一体、何なんでしょうか? それが果たして<最後の望みの綱>になるのでしょうか? 西サハラは数年間、毎年毎年、UNCHRに訴えているのですけど、、
(1) UNCHR(U.N. Commission on Human Rights)国際連合人権理事会は、2006年3月15日、国連総会の多数決で創設された。 賛成170、反対4(アメリカ、イスラエル、マーシャル諸島、パラオ)で棄権3(ベラルーシ、イラン、ベネズエラ)だった。当時のアメリカ大統領はブッシュで、国連事務総長はアナンだった。
国際社会の人権状況を改善し、人権侵害に対処するための常設理事会だそうだ。
UNCHR国連人権理事会とUNHCR国連高等難民弁務官は共に国連傘下の機関だが、別組織である。
(2)2008年5月14日、国連人権理事会は日本に、従軍慰安婦問題の解決を求めた。
2013年5月21日と22日にジュネーブで、国連人権理事会と並行して開かれていた国連拷問禁止審査委員会の被告人は、日本だった。 訴追事項は橋下徹・大阪府知事の慰安婦問題発言に象徴される、日本の非人道的言動だ。 委員会を傍聴していた日弁連代表団が、「アフリカのドマ委員が(日本の刑事司法)は中世なみだと発言すると、日本政府代表の上田外務省人権人道大使が<日本は世界一の人権先進国>と反論した。会場が苦笑に包まれると大使は<笑うな!シャラップ!>と叫んだ」と、報告している。
(3)2014年3月3日から28日までジュネーブで、第25回国連人権理事会大会が開かれている。 西サハラ難民亡命政府とモロッコ占領地・西サハラ住民は大挙してジュネーブ入りし、不法拘束している西サハラ政治囚への虐待、西サハラ占領地住民への迫害など、モロッコによる対西サハラ人権侵害を訴えている。 そして、西サハラ人権擁護組織をMINURSO(国連西サハラ住民投票監視団)の中に設けるよう、UNCHRに要請している。
(4)2014年3月17日、西サハラ難民政府ロンドン代表部は国際社会に向けて、<モロッコ占領地・西サハラでのモロッコ占領当局の西サハラ人迫害>を訴えるキャンペーンを始めた。 インターネットを使って個々人が、西サハラ被占領民の人権侵害に対する反対声明を出すことを要請している。 と同時に、国連安保理の常任理事国大使に宛てて作成した書簡に賛同することも、お願いしている。
以下に、書簡へのアクセスアドレスをお教えします。開いてみてください。
wsaforum
2014年3月21日には、ジュネーブ国連本部に近い<プラス・デ・ナシオン>で、ヨーロッパ在住の西サハラ人たちが西サハラ人権イベントを催します。 拉致被害者家族会の皆様方、西サハラ人権イベントにも参加してください。 国際機関に自分たち個人の人権問題解決をお願いした以上、国際社会が抱えている他の人権問題にも目を向けるべきだと、思われませんか? 日本人は国際感覚がないとか、へらへら薄ら笑みを浮かべているけど実は冷たいエゴイストだなどと、、言われたくないですよね、、
WSJPO 西サハラ政府・日本代表事務所 所長:川名敏之 2014年3月20日
SJJA(サハラ・ジャパン・ジャーナリスト・アソシエーション)代表:平田伊都子
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