2014年06月22日12時54分掲載
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TPP/脱グローバリゼーション
TISA もう一つのTPP
環太平洋貿易協定(TPP)が、アメリカに押されて、日本は日本の基幹産業(農業)や保険業界などもアメリカの言いなりになりそうである。これは、アメリカの大企業群による、世界経済支配の一環であることは、明らかである。6月19日に、ウイキリークスが、TISA協定なるものが、秘密裏に交渉されていることを暴露した(http://wikileaks.com/tisa-financial/press.html)。(落合栄一郎)
これは、Trade in Services Agreement financial services annexというもので、現在50カ国が参加し、世界のサービス業取引の70%を占めている部分をカバーする。アメリカとEU諸国(28カ国)が主体で、他に、オーストラリア、カナダ、チリ、台湾、香港(中国本土は不参加)、コロンビア、コスタリカ、アイスランド、リヒテンスタイン、日本、メキシコ、ニュージーランド、ノルウェイ、パキスタン、パラグアイ、ペルー、韓国、スイス、トルコなどが参加している。BRICSは入っていない。
主要な目的は、2007─2008年の金融危機で規制が少し厳しくなったのを解消し、さらに規制を大幅に緩めさせようとするもので、各国政府からの規制を取り除き、行政その他の干渉から制約を受けずに、企業がほしいままに、振る舞うことができることを目ざしている。これは、新自由主義経済の究極──企業群による世界支配を完成しようとするものである。
これに関連する記事の一つは、http://www.alternet.org/corporate-accountability-and-workplace/another-atrocious-corporate-trade-scheme-planned-secret-comesである。
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