2014年09月24日10時18分掲載
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コラム
特定秘密保護法とメディア
特定秘密保護法について朝日新聞が映画監督でテレビのドキュメンタリー番組のディレクターでもある是枝裕和氏にインタビューしたことがあった。是枝氏はカンヌ映画祭やヴェネチア映画祭などでの受賞作でも知られ、海外の映画人とも交流がある著名な日本のクリエイターである。
是枝氏はその時のインタビューで、特定秘密保護法に反対の立場を表明しており、映画監督としてその反対運動にも参加していた。それに対して朝日新聞の記者が〜記事が手元にないので一字一句正確ではないが〜こんな風に質問した。
<反対運動をすると、色がついていると思われて仕事に影響しませんか?>
それに対して、是枝氏はこんな風に答えた。
<外国ではそんなことを考える人はいませんよ。これはイデオロギーの問題ではありません。思想や表現の自由の問題なんです>
僕にはこの短いやりとりの中に今の日本のすべてが凝縮されているように思われた。
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