2014年09月25日22時27分掲載
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ネット時代の使える英語参考書 「英語類義語 活用辞典」(最所フミ編著)
インターネット時代となり、またソーシャルメディアが発達したため、簡単に世界中の人と知り合い、交流できるようになった。そこでコミュニケーションに使われる言語も様々だが、英語はやはり大きな位置を占めている。しかし、英語で発信しようとして、単語につまってインターネットで英単語を検索する。すると、同じ日本語でもいくつも英単語が出てくる。どの英単語を使うべきか・・・。英語を日常的に使う方はこんな経験をすることがあるのではなかろうか。
最所フミ編著「英語類義語 活用辞典」(ちくま学芸文庫)は英語を書いて発信する時に時々読み返したい本だ。類義語=シノニムとは「同じideaを根底に持つ別々の言葉である」。このことを英語を母語にしない日本人向けにまとめた解説書が「英語類義語 活用辞典」なのだ。小さくてポケットに入るサイズ。
答えると言っても、answer とreplyでどう違うのか。教えると言ってもteach とinstructをどう使い分けたらいいのか。集めると言ってもgatherと collect と assemble でどう違うのか。こうした微妙なニュアンスの違いを英語のベテランが的確に指導してくれる本である。コツコツ毎日読む、という読み方もあるだろうが、筆者の場合、1年に一度くらいの割だが、20年来、書庫から出してきて、読み物として読んでいる。すると、英語に対する感覚が少しシャープになった気がするのだ。日本人が英語に触れる時の1つの視点を与えてくれる本だと思う。
大阪出身の最所氏は津田塾大学を卒業後、ミシガン大学で学び、帰国してジャパンタイムズで映画評をもちろん英語で書いて連載していた人である。
■英語類義語活用辞典
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