2014年12月06日21時41分掲載
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市民活動
■【案内】国際有機農業映画祭2014 12月14日(日)武蔵大学江古田キャンパスで
8回目となる国際有機農業映画祭2014は、会場を武蔵大学に移
し、12月14日(日)、テーマを「流れに抗(あらが)う」と
して開催される。TPPに象徴される新自由主義経済が、人々の生活を飲み込もうとしている。世界の食の7割以上を支える小規模家族農業が危機に追いやられつつある。こうした流れに抗う5作品を上映。そして、山形で進められている地域丸ごとの「置賜自給圏構想」の、提唱者であり推進者でもある菅野芳秀さんをゲストに、百姓としての生きようを聞く。
今回はサブイベントとして、「有機農業初心者」向きの“入門”3作品の上映とトークによる「はじめての国際有機農業映画祭」が用意されている。サブイベントでの上映作品は、『ダート!』『食の選択』『甦る』の3本。トークは山形長井市の若き有機農家・菅野春平さん。菅野さんは4ヘクタールで有機米を栽培する傍ら、約1千羽の平飼養鶏も手掛けている。サブイベントの会場
も武蔵大学で、サブイベントのみの参加は無料。
国際有機農業映画祭2014
http://www.yuki-eiga.com/
チラシ
http://www.yuki-eiga.com/flyers/YukiEigaChirashi2014.pdf
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経済成長の真っ只中の70年代初頭、日本の有機農業運動は誕生しました。大きさと便利さを競いあう時代でした。自然と向き合う生業だったはずの農業も、例外ではありませんでした。規模拡大と生産性の向上が侵すことのできない神話となり、大量の合成化学物質が自然界にばらまかれ、いのちを内側から食い散らしていました。
有機農業運動はそうした時代の神話への抵抗でした。全国各地の田んぼで畑で、さまざまの試みが積み上げられました。虫にやられ、病気にやられ、ときにあざけられ、そんな試行錯誤のなかから“もうひとつの農業”が創られたのです。いま、もうひとつの神話が地球上を駆けめぐっています。“世界が市場だ、そこで勝ち抜け”。そのために有機農業を含む小さい農業、百姓の農業は邪魔ものとして淘汰の対象になっています。
いまこそ有機農業の原点ともいえる“抗いと創造”を取り戻したい、そんな思いを込めて運営委員一同、2014年国際有機農業映画祭と取り組んでいます。
12月14日、お逢いしましょう。
国際有機農業映画祭運営委員会
共同代表 大野和興
●国際有機農業映画祭2014 概要
日 時:12月14日(日)10:00〜19:00
会 場:武蔵大学 江古田キャンパス
1号館〔B1〕1002シアター教室
アクセス:
【西武池袋線】「江古田駅」より徒歩7分
【西武池袋線】「桜台駅」より徒歩8分
【都営大江戸線】「新江古田駅」より徒歩9分
【東京メトロ副都心線】「新桜台駅」より徒歩7分
【東京メトロ有楽町線】「新桜台駅」より徒歩7分
参加費:一般:前売 1,500円・当日 2,000円
25歳以下:前売 500円・当日 1,000円
※25歳以下の方は、当日、証明書提示のこと
●上映作品
『川はだれのものか ― 大川郷に鮭を待つ』
(2014年/日本/99分)
『有機農業が拓く地平 ― インド ティンバクトゥの挑戦』
(2012年(日本版2014年)/インド/30分)
『土の讃歌』 ※山田勝巳氏追悼上映
(2012年/米国/104分)
『小川町のべりカフェ』
(2014年/日本/20分)
『みんな生きなければならない』
(1984年/日本/80分)
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